Published: 2025-01-22 19:07

国民 自民・公明に「年収103万円の壁」税制協議再開求める

自民・公明両党と国民民主党の政策責任者が会談し、国民民主党は「年収103万円の壁」の見直しをめぐる3党の税制協議の再開を求め、自民・公明両党は持ち帰って検討する考えを示しました。

22日午後、国会内で行われた会談には、自民党の小野寺政務調査会長と公明党の岡本政務調査会長、それに、国民民主党の浜口政務調査会長が出席しました。

この中で、国民民主党は「年収103万円の壁」の見直しをめぐり、先月、幹事長どうしが「178万円を目指す」などと合意を交わしていることを踏まえ、3党の税制協議の再開を求めました。

これに対し、自民・公明両党は持ち帰って検討する考えを示しました。

また、政府が通常国会に提出する予定の法案について説明しました。

自民・公明両党は、22日までの2日間、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の野党3党と政務調査会長が個別に会談しました。

少数与党となる中、新年度予算案や政府提出法案への野党側の理解を求めたい考えです。 自民 小野寺政調会長「税専門の議員で協議を」 自民党の小野寺政務調査会長は記者団に対し「野党からさまざまな提案をいただいているが政局よりも、どれが一番国民生活に資する政策かを検討し、前に進めていきたい。国民民主党とは税制の話が重要になるので、税に詳しい専門の議員どうしで協議してもらうことが、実りある協議に結び付くと思う」と述べました。 国民民主 浜口政調会長「協議を早期に再開し前進を」 国民民主党の浜口政務調査会長は記者団に対し「『年収103万円の壁』の見直しをめぐる協議を早期に再開して、しっかりと前進させなければならない。次回の協議では、与党側から新たな提案をしっかりと行ってほしいと伝えた」と述べました。 国民民主 古川代表代行「早く協議再開の提案を」 国民民主党の古川代表代行は記者会見で「自民・公明両党との3党の幹事長の間の合意は重く、速やかに3党による税制協議が再開されるものだと思っているが、向こうから新たな提案がないかぎりは再開しても意味がない。できるかぎり早く協議を再開する提案をいただきたい」と述べました。