Published: 2025-02-22 19:15

飼い主の目を盗み、都心に“お出かけ”したネコが話題。鉄道会社の“粋な対応”にほっこり

イギリス・ロンドン郊外に暮らす1匹のネコが、飼い主なしで列車に乗車。約30kmの“お出かけ”をしたとして、話題を呼んでいます。

【映像を見る】ティリーの“お出かけ”の様子がこちら

注目を集めるのは、サリー州在住のハーディーさん一家が飼っているティリー（2）です。

ティリーは先日、同州ウェイブリッジ駅から首都ロンドン中心部にあるターミナル、ウォータールー駅まで“1人旅”をしたそう。電車に揺られながら移動した距離はなんと、約28.5キロメートルです。

BBCによると、以前にもバスに乗ったり、地元のパブにいるところを保護されたりしているというティリー。飼い主のハーディーさんは、ティリーの居場所を突き止めた経緯を、こう説明しました。

「ティリーがどこにいるのかわかりませんでした」

「アップルのAirtag（＝位置情報を特定できる紛失防止タグ）を確認したら、彼女がウォータールーに行ったことに気がつきました」

「うちのネコは電車に乗ったり、バスに乗ったり、いったい何をしているんだ？と思いましたね」

そんな“お出かけ好き”のティリーに、鉄道会社「サウス・ウェスタン・レールウェイ（SWR）」は、“ティリー専用のICカード”を発行。ハーディーさん一家に手渡したと、同社の公式Xで明かしました。

SWRの広報担当者は、BBCの取材にこう話します。

「ティリーが“冒険”を再開したときのために、彼女専用のICカードを発行しようと考えました」

「カードがあれば、ティリーは当社の路線網を、一生無料で利用できます。忘れずにただカードをタッチするだけでいいんです！」

さらに、SWRはティリーの“1人旅”を再現したような動画も投稿しました。

乗り慣れているかのような足取りで、列車の通路をスタスタと歩くティリー。車内のイスやテーブルに腰掛け、窓の外をボーーっと眺めています。

車内の荷物棚の上を器用に歩いたり、駅にあるカフェで一服したりする姿も映っています。

SNSには「ニャンコ × 電車の組み合わせが…♡」「ティリーのことが好きすぎる」など、さまざまな反応が寄せられています。