Published: 2025-06-09 14:13

沖縄 米兵性的暴行事件 海兵隊の上等兵に懲役10年を求刑

去年5月、アメリカ海兵隊の上等兵が沖縄本島で女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして起訴された事件の裁判で、検察は「性的欲求を満たすための自己中心的な犯行で、酌量の余地はない」として懲役10年を求刑しました。

アメリカ海兵隊の上等兵、ジャメル・クレイトン被告（22）は、去年5月、沖縄本島で面識のない成人女性に性的暴行をしようとして首を絞めるなどの暴行を加えてけがをさせた罪に問われ、裁判で無罪を主張しています。

9日、那覇地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「女性の証言は具体的で迫真性があり、客観証拠とも整合している。被告が性的暴行をしようとしてけがをさせたのは明らかだ」と述べました。

そのうえで、「女性の命を奪いかねないほどに極めて危険で、性的欲求を満たすための自己中心的な犯行だ。酌量の余地はなく、反省の態度も見られない」などとして、懲役10年を求刑しました。

一方、弁護側は「女性は被告と手をつないで寄り添うなど親しげにしていた。被告は当時の状況を詳細に記憶しているのに対し、女性の証言には疑問点が多く信用できない」などと述べ、改めて無罪を主張しました。

判決は今月24日に言い渡されます。