Published: 2025-01-24 17:29

日本一短い手紙のコンクール「一筆啓上賞」の入賞作品決定

日本一短い手紙のコンクールとして知られる「一筆啓上賞」の入賞作品が決まり、ことしのテーマ「願い」にまつわる作品が披露されました。

福井県坂井市では、地元、丸岡藩ゆかりの武将が陣中から妻に宛てた「一筆啓上」で始まる短い手紙にちなんで、40文字以内で思いを伝える手紙のコンクールを開いています。

32回目となる今回のテーマは「願い」で、23日は、国内外から寄せられた3万9164作品から大賞5つを含む「一筆啓上賞」の40の入賞作品が発表されました。

大賞に選ばれた山形県のみなみゆうきさん（4）は「かみさま」に宛てて「ガリガリくんのあたりが7ほんあります。これでじいのびょうき、なおしてください」と、大切に集めたアイスの当たり棒を祖父のために使いたいという優しい気持ちをつづりました。

兵庫県の今村明美さん（81）は、夫に向けた作品で「私は『オイッ』じゃ無いから。耳が遠くなったから近くで『あけみ』と呼んでね」と、短い文面から長年連れ添った夫婦の関係が読み取れるものになっています。 選考委員を務めたシンガーソングライターの小室等さんは「小さな子どもからの手紙も多く、元気づけられる作品に出会えてうれしかった。来年も元気で頑張っているような作品に出会えるといいなと思う」と話していました。

入賞者を招いた式典は、ことし4月20日に行われ、次回のテーマは4月上旬に発表される予定です。