Published: 2025-09-12 17:05

高架道路で男性が逆さづりに。居合わせた人々が決死の救助、緊迫の映像が公開「しばらく反応がなかった」

米テキサス州ラボック市の高架道路で9月8日（現地時間）、トラックがパトカーに衝突する事故が発生した。この衝撃で、1人の保安官代理がパトカーとガードレールの間にはさまれ、もう1人は足をはさまれて高架道路から逆さづりの状態となった。現場に居合わせた人々が力を合わせ、救助にあたった。

【映像を見る】逆さづりの保安官代理、救助成功の瞬間

事故に遭ったのは、ラボック群保安官事務所のマルティネス氏とカバゾス氏だ。

地元ニュース局によると、2人が立ち往生していた車を助けるために車道に出ていたところ、近くのパトカーにトラックが衝突した。

事故後の映像には、道路に集まった人々が逆さづり状態の保安官代理を引き上げようとする様子が映っている。

ある人は、はしごを持って高架下に駆け付け、保安官代理の背中を押し上げてサポートを試みる。

最終的には体にロープを巻き付け、それをつないだ車両を慎重に走らせることで、引き上げに成功した。

報道陣の取材に対し、救助にあたったうちのひとり、コール・スティーブンスンさんは、当時の状況をこう振り返った。

「（体を引き上げたとき）彼は息はしていましたが、しばらくは反応がありませんでした」

「幸いにも、救助隊員が駆けつけて、その後の対応をしてくれました」

「私たちを最前線で助けてくれる人たちを救助するのは、当然のことです」

2人は重傷を負ったが、ラボック群保安官事務所は9月9日（現地時間）、無事に退院したことをフェイスブックで報告。現在は自宅で家族と過ごしているという。

あわせて、救助にあたった人たちには「しっかりとお礼をしたいので、連絡をください」と呼び掛けた。

同投稿には、保安官代理2人の感謝の気持ちもつづられている。

「私が身動きを取れないでいたとき、パートナーを助けてくれてありがとうございました」（マルティネス氏）

「助けてくれた皆さんに感謝しています。もし、皆さんがあの場にいなかったら、私は違う運命をたどっていたでしょう」（カバゾス氏）

当局は、詳しい事故の原因を調べている。