Published: 2025-03-12 18:24

自民 西田参院議員“新年度予算案成立後 新総裁選び直すべき”

自民党の西田昌司参議院議員は、党の参議院議員総会で、現在の党の体制では夏の参議院選挙で戦えないとして、新年度予算案の成立後、石破総理大臣に代わる新たな総裁を選び直すべきだという考えを示しました。

自民党の西田昌司参議院議員は、12日午前の本会議に先立って行われた党の参議院議員総会で「新年度予算案の成立が第一だが、そのあとに待っているのは7月の参議院選挙だ。皆さんも地元でいろいろな意見を聞いていると思うが、今のままの党の体制では全く戦えない。新たなリーダーを選び直すべきで、このまま参議院選挙をやることはありえない」と指摘したということです。

このあと西田氏は記者団に対し「石破総理大臣は、去年の衆議院選挙で大敗し、すでに参議院選挙の党の顔としての資格がなく、石破総理のままでは大惨敗するだろう。政治が混乱すると、いちばんの被害者は国民になる。被害が及ばないよう、しっかり自民党が議席を確保しなければならない。腹の中で同じ思いを持っている人はたくさんいる」と述べました。

また、記者団から新たな総裁には誰がふさわしいか問われ「事実として、前回の総裁選挙で党員投票で1位だったのは高市 前経済安全保障担当大臣だ」と述べました。 自民 小泉氏「石破首相に直接申し上げたらいい」 自民党の小泉進次郎氏は記者団に対し「石破総理大臣に直接申し上げたらいい。かつて石破総理大臣も当時の麻生総理大臣に直接、退陣を進言したことがあった。西田氏が言えば、石破総理大臣も『私も過去に同じことをした』と懐深く受け止め、一致団結、頑張ろうとなるのではないか」と述べました。 立民 小川幹事長「石破首相の指導力不足では」 立憲民主党の小川幹事長は記者会見で「西田氏の発言が出たのは、この間の高額療養費制度の見直しをめぐる石破総理大臣の指導力不足が決定的だったのではないか。一方、西田氏も自身の選挙が気になっての発言だとすれば、どっちもどっちだ」と述べました。 公明 斉藤代表「徹して石破政権を支える」 公明党の斉藤代表は、総理大臣官邸で記者団に対し「他党の動きであり、コメントすべきではないが、きょうの会談で石破総理大臣に私から『いまは大変厳しい局面であり、少数与党の時こそ、自民・公明両党が結束すべきで、公明党は徹して石破政権を支える。新年度予算案の年度内成立に向けて団結すべき時だ』と申し上げた。石破総理大臣からは『しっかり頑張っていきたい。お支えには心から感謝する』という趣旨の発言があった」と述べました。 国民 玉木代表「自民はガバナンス不全に陥っているのでは」 国民民主党の玉木代表は党の両院議員総会で「自民党で『参議院選挙の前に総裁を変えろ』という声が出たように聞いているが、ガバナンス不全に陥っているのではないか」と指摘しました。

その上で、年金制度改革の関連法案について「党派を超えて議論しなければならない課題なのに、選挙に不利になるからといって法案の提出を見送るなら、政権与党のていをなしていない。自民党には党内ガバナンスをしっかりしてもらいながら、われわれは政策本位で難しい論点に堂々と向き合っていきたい」と述べました。