Published: 2025-07-29 20:30

10年落ち中古メルセデス・ベンツGクラスの、高額な修理代への対策とは？

29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ（Gクラス）”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに？

【写真を見る】高額な修理代への対策はコレだ!!!

わがゲレンデは、フロントガラスに飛び石の修理跡がある。

どの世代のゲレンデも、フロントガラスがほぼ直立しているため、飛び石の影響を受けやすい。もしヒビなどが入って交換となった場合、工賃込みで30万円前後！

レインセンサーを装着しているため、フロントガラス自体が高価だ。現行モデルには、標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」用のカメラも備わるため、さらに高価になるから恐ろしい。

納車時にフロントガラスの交換も考えたものの、修理跡がさほど目立たなかったので交換は見送った。ただし、今後、飛び石の被害に遭う可能性はある。

わがゲレンデの主治医であるエスアンドカンパニーの鹿田能規代表に相談したところ「アーマーテック」を、勧められた。

アーマーテックは高い透明度と高い保護性能を有する日本製フィルム。125ミクロンの特殊構造フィルムがガラスを強固に保護するという。125ミクロンをミリ単位にすると、0.125mm。コクヨの「パウチフィルム A4サイズ用」にも同じ厚みの商品があった。

端的に言えば、丈夫で耐候性に優れた最新のガラス保護フィルムだ。多くのガラスフィルムが、食品用ラップフィルムの如く“極薄”とは対象だが、その分、保護性能は高い。

高性能を謳うだけあって、取り付けに手間と時間がかかるのかと思いきや、心配無用。まず、溶剤を使ってフロントガラスに付いた鉄粉などの汚れを落とし、その後、各車両に合わせてフィルムをカッティングし形状を整え、貼り付けていく。各工程に細かい作業はあるものの、大まかな流れは従来のガラスフィルムと大きく変わらない。貼り付け後、定着に要する時間は2日という。

実際にアーマーテックを装着したわがゲレンデは、一見しただけではわからない。よーく、見てもわからないほど、違和感がない。運転席から見える景色も変化ナシ。今までと変わらぬ感覚でドライブできる。

なお、アーマーテックは法規対応商品だ。可視光線透過率は道路運送車両法が定める保安基準により70％以上必要なところ、透過率91.9％を実現。紫外線も98.3％カットする。

肝心の、保護性能はまだ確認できていないが、もっとも、確認するような場面に遭遇したくはない。アーマーテックは、いざというときの“保険”だと考えている。

価格は、先代Gクラス（W463）の場合、フロントガラスで¥100,000前後（年式や状態による）。万が一のフロントガラス総交換時、30万円前後も支払うことを考えればそれほど高い出費ではないと思う。

ちなみに、ランボルギーニやフェラーリ、マクラーレンといったスーパーカーの場合、フロントのみならずサイドとリヤガラスにもアーマーテックを取り付けるユーザーは多いという。とりわけ、サーキット走行では何が起こるかわからないからだ。スーパーカーブランドのガラス交換費用は、メルセデスよりも高価。ゆえに、全面アーマーテックを取り付けるのも納得だ。

アーマーテックあれば憂いなし、といったところか。