Published: 2025-06-15 06:09

石破首相 G7サミット出席のためきょうカナダへ 日米首脳会談も

石破総理大臣は、G7サミットに出席するため、15日、カナダに向けて出発します。中東をはじめとした地域情勢や世界経済などをめぐって意見を交わすほか、アメリカのトランプ大統領と首脳会談を行う予定で、関税措置で一定の合意が得られるかが焦点となります。

石破総理大臣は、カナダ西部のカナナスキスで開かれるG7サミット＝主要7か国首脳会議に出席するため、15日夜、羽田空港を政府専用機で出発します。

今回のサミットでは、イスラエルとイランの軍事衝突で緊迫化する中東や、ロシアによる侵攻が長期化するウクライナ、それに中国が覇権主義的な動きを強めるインド太平洋地域などの情勢をめぐって意見が交わされる見通しです。

石破総理大臣としては、国際社会の平和と安定に向けて取り組む姿勢を強調し、G7が結束する重要性を確認したい考えです。

また、アメリカ・トランプ政権の関税措置によって不透明感が高まる中、世界経済の見通しや経済安全保障、サプライチェーンの強じん化などについても議論を深めたいとしています。

一方、石破総理大臣は、サミットに合わせてアメリカのトランプ大統領と首脳会談を行う予定で、一連の関税措置を受けて赤澤経済再生担当大臣とベッセント財務長官らが重ねてきた閣僚交渉を踏まえ、一定の合意が得られるかが焦点となります。

さらに、サミットに招待国として参加する韓国のイ・ジェミョン（李在明）大統領やウクライナのゼレンスキー大統領らとも初めてとなる首脳会談を行う予定で、各国との関係強化を図りたいとしています。