「一番好きなジーンズを解体してみろ」“衣服標本家”生んだ父の教え…120年前フランスの消防服に見つけた“直すための余白”
予習
この記事のキーワード — タップで意味×19
衣服
いふく
clothes
×13
分解
ぶんかい
1. disassembly; dismantling; disaggregating; analysis; disintegrating; decomposing; degrading 2. factorization
N2×8
型紙
かたがみ
pattern paper (for dressmaking)
×9
実物
じつぶつ
real thing; original; actual
N2×10
確かめる
たしかめる
to ascertain; to check; to make sure
18〜19世紀の衣服を収集し、実物の一部を分解して仕立ての技術を研究する「衣服標本家」の長谷川彰良さん。その成果を伝える「半・分解展」では、来場者が当時の本物の衣服に触れ、表からは見えない構造も確かめられる。
前編では、長谷川さんが収集した衣服の研究成果を型紙や展示に展開する収益構造と、AI時代に実物から新しい情報を生む仕事について聞いた。
しかし、「衣服標本家」という一風変わった職業を、長谷川さんはどのように生み出し、確立したのだろうか。服の内側に目を向けるようになった原点は、少年時代の父の教えと、一着の古い消防服にあった。
18〜19世紀の衣服を収集し、実物の一部を分解して仕立ての技術を研究する「衣服標本家」の長谷川彰良さん。その成果を伝える「半・分解展」では、来場者が当時の本物の衣服に触れ、表からは見えない構造も確かめられる。 前編では、長谷川さんが収集した衣服の研究成果を型紙や展示に展開する収益構造と、AI時代に実物から新しい情報を生む仕事について聞いた。 しかし、「衣服標本家」という一風変わった職業を、長谷川さんはどのように生み出し、確立したのだろうか。服の内側に目を向けるようになった原点は、少年時代の父の教えと、一着の古い消防服にあった。
長谷川さんが、服に対して並々ならぬ興味を持つようになったのは、父親の影響が大きい。 「父は身に着ける衣服のうち、下着と靴下以外のすべてを自分で作っていました。服飾系の仕事をしていたわけではなく、趣味で服を自作していたんです」 ■「好きなジーンズを解体してみろ」父が教えた服の学び方 長谷川さんの父は、玉虫色のベレー帽を被って、幾何学模様とヒョウ柄のリバーシブルシャツを着て、鎖を縫い付けたデニムを履いていたそうだ。鎖を縫い付けていた理由は、スケートボードで転んで穴が空いた時に、すぐに塞げるからだという。
父の服作りの方法は、その後の長谷川さんの活動に大きな影響を与えた。 「父にどうやって服を作るのかを聞いたときに、『お前が一番気に入っているジーンズを解体してみろ』と言われたんです。洋服の縫い目をほどき、バラバラの布の状態にする。そして、ほどいた布の形を写し取って型紙を作る。作りたい布をその形に切って縫えば、お気に入りの服と同じ形のものが作れると教わりました」 このとき、長谷川さんは完成品の外見ではわからない設計を読む方法を父から教わっていたのだ。小学校3年生のときミシンを手に入れた長谷川さんは、初めて自分の服を作った。それがとても楽しく、「将来は、服を作って生きていきたい」と思った。
中学生になると、進学を機に上京していた兄の家に遊びに行き、原宿や渋谷に通うようになり、どんどん洋服にはまっていく。高校卒業後の進路に服飾専門学校を選んだのは、自然な流れだった。そこで長谷川さんは、オーダーメイドのスーツを仕立てる技術を学んだ。 ■3万円の消防服、その裏側にあった仕立て 「お母さん、どうしても欲しい3万円の古着があるんだけど、買ってもいい?」 長谷川さんが実家を離れ、東京の服飾専門学校に通っていた頃のことだ。高円寺の古着屋で見つけた、120年前のフランスの消防服をどうしても手に入れたくて、実家の母に電話した。その服は、見た目はボロボロ。なのに、なぜだか引かれて、美しいとさえ感じた。
「当時、僕が学校で学んでいたのは、オーダーメイドスーツを仕立てるフランスのテーラード技術でした。艶やかで仕立てが整った服ばかりを見ていたのですが、なぜかボロボロの服に心引かれたのです。でも、なぜ引かれるのかわからない。その理由を確かめたかったんです」 母からは「勝手にすれば」と許可が下り、長谷川さんは思いきってその消防服を買った。 外見だけでは美しさの理由がつかめず、縫い目をほどいて内側を確かめた。そこで目にしたのは、長谷川さんが学校で学んでいた仕立ての技術だった。
縫い代には、後から寸法を直せるよう余分な布が残されていた。表からは見えないその部分も、着用の妨げにならないように処理されていた。 擦り切れた外見の奥には、着る人に合わせて直すことまで考えた手仕事が残っていた。その見えない仕立てを前に、長谷川さんの目には涙が浮かんだ。 「衣服の表面からでは見えない仕立てを確かめ、伝える仕事をしていきたい」 長谷川さんはそう心に決めた。それが衣服標本家への一歩を踏み出した瞬間だった。それから長谷川さんは、気になる古着を入手しては、分解して構造を確認するようになる。
■「マニアックすぎる」と企画が通らなかった会社員時代 服飾専門学校を卒業した長谷川さんは、商品ごとに生地から独自開発するような、モノづくりへのこだわりが強いアパレルメーカーに就職した。デザイナーが描いたデザイン画を、立体的に着用できる型紙へと変換する「パタンナー」として。しかしそこでは、自分の表現したいモノづくりはできなかった。企画が通らなかったのだ。 「僕が提案していたのは、19世紀末のベルエポック時代の服です。そう聞くと、きらびやかでフリフリした服をイメージするかもしれません。でも、当時の服の中には、見た目から想像する以上に腕を動かしやすい構造のものがあります」
提案が却下された理由は、「マニアックすぎる」だった。当時の企画方針や顧客層には合わず、提案は採用されなかった。 「自分の意見をはっきりと言うので上司から煙たがられていましたし、周囲とうまくやっていくことができませんでした」 会社で採用されなかった関心を、長谷川さんは勤務時間外の学びと研究へ向けていった。平日は会社の仕事で朝から晩まで働きながら、土日はテーラリングの私塾や他のアパレルブランドの勉強会に参加し、自分の作りたいスーツを作っていた。
そして、興味を持ったヨーロッパの100年以上前の服を少しずつ買い集め、収集した衣服のうち、構造を調べるために必要なものを分解し、実物の観察と資料の読解を重ねた。関連書籍を読んだり、欧米の書籍も翻訳して読み込みながら、その服が作られた時代背景や歴史なども学んでいった。 「会社の中では評価されませんでしたが、自分の好きなものを表現することは諦めたくなかった。そこで、自分が服を解体して知ったこと、例えば、1890年代のスーツの縫い目がどうなっているかなどマニアックな内容を、ブログで発信していました」
■師匠の教えは「技術を何一つ隠すな」 ブログを書くうえで大事にしていたのは、「持っている技術を何一つ隠さずに発信する」ことだ。 「僕の師匠である、岡山県にあるワークウェアとジーンズ製造卸を行う『WORKERS』の舘野高史さんの教えです。『技術者やクリエイターは、自分の技術を隠したがる気質があるけれど、それをすべて出していきなさい』と言われていました」 実は、舘野さん自身が自分のやっていることを、ブログで発信する人でもあった。そのブログのファンだった長谷川さんが、学生時代に夜行バスに乗って、舘野さんに会いに行ったことから付き合いが始まった。
舘野さんは、理想のデニムシャツを作るためにアメリカに渡航し、何十年も前に倒産したデニムメーカーを営んでいた人の孫を探し出したそうだ。そして、「あなたのおじいさんが昔作っていたシャツを作りたい」と伝えて、当時の写真や資料を見せてもらい、ブランドを立ち上げたこともあるという。その行動力や発信から、長谷川さんは大きな影響を受けた。 師匠を見習って発信を続けていくうちに、「もっと教えてほしい」と他ブランドのデザイナーや縫製工場の人から連絡が来るようになっていく。
この「技術を何一つ隠さず共有する」姿勢は、前編で長谷川さんが語った「自分の活動をまねされても構わない、むしろ歓迎したい」という姿勢の原点でもある。それは後に、実物の衣服に来場者が触れられる「半・分解展」にも受け継がれている。 長谷川さんは、忙しい日々の中でも研究と発信を続けていた。社会人3年目を過ぎた頃には、外部のパタンナー向けのセミナーや研究発表を行う機会も得た。別の会社から「うちのブランドのパターンを引いてくれませんか?」というオファーも届くようになった。
自身の技術を発信し、社外の人とのつながりを持ち続けていた長谷川さんは、知らず知らず、自分の基盤を築いていたのだ。そして、2016年にフリーのパタンナーとして独立するのと同時に、新たな試みを始める。 「これまでの自分の研究を、展示という形で表現してみよう」 長谷川さんが10年続けている「半・分解展」の始まりだった。自分だけが消防服の内側を見て感動して終わるのではなく、ほかの人にも本物の衣服を見て、触れて、確かめてもらいたい。そのために、分解して見えるようにした構造と歴史的な衣服の実物を並べる展示だ。
初めての試みだったが、「不安よりもワクワクのほうが大きかった」と長谷川さんは言う。 「当時は長男が生まれたばかりで、普通に考えるとチャレンジしにくい状況かもしれませんが、楽しかったですね。妻がとても理解のある人で、経費の一部を貸してくれました」 そうして2016年10月、最初の半・分解展を、東京・愛知・京都で開催した。東京と愛知は入場料を1000円に、京都は無料だった。すると、東京と愛知でそれぞれ600人以上が訪れ、3会場合計で1400人が来場した。これまでにない形の展示が話題を呼び、来場者は知人から知人の知人へ、そして見知らぬ人へと大きく広がった。
展示には100万円以上の経費をかけていたが、入場料などの収入から会場費や制作費を差し引くと、現金は約5万円残った。この結果に、長谷川さんは大きな手ごたえを感じた。 「展示をやると周囲に話したら、『展示は広告のようなもので、収益は期待できない、赤字を覚悟したほうがいい』と言われていました。でも、初回の試みでわずかですが黒字になったので、やり方を改善すれば、今後も続けていけるんじゃないかと思いました」
■入場料を2倍にしても、来場者は増えた 他の仕事を続けながら、2回目の『半・分解展』を2018年5月に東京、6月に愛知で開催した。会場は前回と同じで、入場料は前回の2倍の2000円にしたという。なぜ、2倍に? 「前回は無料開催した場所もあったのですが、貴重な服に安心して触れてもらうため、展示の運営を続けられる価格に見直しました」 歴史的な実物の形を型紙に起こし、現代の人が着られるサイズのサンプルも用意した。来場者は袖の動きや体への沿い方を、着用して確かめられる。
それが好評を得て、入場料が2倍になっても、来場者は2000人以上と前回よりも増えた。さらに、サンプルを作ったときに起こした型紙を、1点1万5000円で販売するという試みも行ったところ、初回12日間の売り上げは実に100万円以上になった。(型紙が売れるからくりと長谷川さんの収益構造については、前編で詳しく紹介している) この成果を受けて、長谷川さんはフリーで受けていたパタンナーやデザインの仕事を辞め、「衣服標本家」に関連した活動だけに集中することにした。半・分解展の開催と、型紙の販売は、その後の長谷川さんの活動を支える基盤となっていく。
今年11月に東京、12月に愛知で開催する「半・分解展」は、10周年を記念して紳士服だけに絞った内容になるという。テーマは、10年前に初めて展示を行ったときと同じ「ジェントルマンスタイル」だ。入場料は徐々に金額を上げていて、今年の開催分は、前売り5800円、当日券7000円で販売中だ。 ■何度も見て、時間をかけて触れ、確かめてほしい 「前売りの価格を安くしているのは、長年来場していただいている方にお得に来てもらいたいからです。当日券は『仕事で世界中を飛び回っていて、タイミングが合ったら来たい』という方が利用されたりしています」
チケットはフリーパスになっているため、一度チケットを買えば会期中は何度でも入場できる。歴史のある衣服を一度で見終えるのではなく、時間をかけて触れ、確かめてほしいと考えているからだ。 「なぜこの服を美しく感じるのか」 一着の消防服の内側に見つけた技術を、自分だけの発見で終わらせない。実物を集め、構造を読み解き、誰もが本物に触れて確かめられる場をつくる。少年時代に教わった「服を解体して学ぶ」方法は、いま、多くの人に服の見方を手渡す仕事になっている。
18〜19世紀の衣服を収集し、実物の一部を分解して仕立ての技術を研究する「衣服標本家」の長谷川彰良さん。その成果を伝える「半・分解展」では、来場者が当時の本物の衣服に触れ、表からは見えない構造も確かめられる。 前編では、長谷川さんが収集した衣服の研究成果を型紙や展示に展開する収益構造と、AI時代に実物から新しい情報を生む仕事について聞いた。 しかし、「衣服標本家」という一風変わった職業を、長谷川さんはどのように生み出し、確立したのだろうか。服の内側に目を向けるようになった原点は、少年時代の父の教えと、一着の古い消防服にあった。
長谷川さんが、服に対して並々ならぬ興味を持つようになったのは、父親の影響が大きい。 「父は身に着ける衣服のうち、下着と靴下以外のすべてを自分で作っていました。服飾系の仕事をしていたわけではなく、趣味で服を自作していたんです」 ■「好きなジーンズを解体してみろ」父が教えた服の学び方 長谷川さんの父は、玉虫色のベレー帽を被って、幾何学模様とヒョウ柄のリバーシブルシャツを着て、鎖を縫い付けたデニムを履いていたそうだ。鎖を縫い付けていた理由は、スケートボードで転んで穴が空いた時に、すぐに塞げるからだという。
父の服作りの方法は、その後の長谷川さんの活動に大きな影響を与えた。 「父にどうやって服を作るのかを聞いたときに、『お前が一番気に入っているジーンズを解体してみろ』と言われたんです。洋服の縫い目をほどき、バラバラの布の状態にする。そして、ほどいた布の形を写し取って型紙を作る。作りたい布をその形に切って縫えば、お気に入りの服と同じ形のものが作れると教わりました」 このとき、長谷川さんは完成品の外見ではわからない設計を読む方法を父から教わっていたのだ。小学校3年生のときミシンを手に入れた長谷川さんは、初めて自分の服を作った。それがとても楽しく、「将来は、服を作って生きていきたい」と思った。
中学生になると、進学を機に上京していた兄の家に遊びに行き、原宿や渋谷に通うようになり、どんどん洋服にはまっていく。高校卒業後の進路に服飾専門学校を選んだのは、自然な流れだった。そこで長谷川さんは、オーダーメイドのスーツを仕立てる技術を学んだ。 ■3万円の消防服、その裏側にあった仕立て 「お母さん、どうしても欲しい3万円の古着があるんだけど、買ってもいい?」 長谷川さんが実家を離れ、東京の服飾専門学校に通っていた頃のことだ。高円寺の古着屋で見つけた、120年前のフランスの消防服をどうしても手に入れたくて、実家の母に電話した。その服は、見た目はボロボロ。なのに、なぜだか引かれて、美しいとさえ感じた。
「当時、僕が学校で学んでいたのは、オーダーメイドスーツを仕立てるフランスのテーラード技術でした。艶やかで仕立てが整った服ばかりを見ていたのですが、なぜかボロボロの服に心引かれたのです。でも、なぜ引かれるのかわからない。その理由を確かめたかったんです」 母からは「勝手にすれば」と許可が下り、長谷川さんは思いきってその消防服を買った。 外見だけでは美しさの理由がつかめず、縫い目をほどいて内側を確かめた。そこで目にしたのは、長谷川さんが学校で学んでいた仕立ての技術だった。
縫い代には、後から寸法を直せるよう余分な布が残されていた。表からは見えないその部分も、着用の妨げにならないように処理されていた。 擦り切れた外見の奥には、着る人に合わせて直すことまで考えた手仕事が残っていた。その見えない仕立てを前に、長谷川さんの目には涙が浮かんだ。 「衣服の表面からでは見えない仕立てを確かめ、伝える仕事をしていきたい」 長谷川さんはそう心に決めた。それが衣服標本家への一歩を踏み出した瞬間だった。それから長谷川さんは、気になる古着を入手しては、分解して構造を確認するようになる。
■「マニアックすぎる」と企画が通らなかった会社員時代 服飾専門学校を卒業した長谷川さんは、商品ごとに生地から独自開発するような、モノづくりへのこだわりが強いアパレルメーカーに就職した。デザイナーが描いたデザイン画を、立体的に着用できる型紙へと変換する「パタンナー」として。しかしそこでは、自分の表現したいモノづくりはできなかった。企画が通らなかったのだ。 「僕が提案していたのは、19世紀末のベルエポック時代の服です。そう聞くと、きらびやかでフリフリした服をイメージするかもしれません。でも、当時の服の中には、見た目から想像する以上に腕を動かしやすい構造のものがあります」
提案が却下された理由は、「マニアックすぎる」だった。当時の企画方針や顧客層には合わず、提案は採用されなかった。 「自分の意見をはっきりと言うので上司から煙たがられていましたし、周囲とうまくやっていくことができませんでした」 会社で採用されなかった関心を、長谷川さんは勤務時間外の学びと研究へ向けていった。平日は会社の仕事で朝から晩まで働きながら、土日はテーラリングの私塾や他のアパレルブランドの勉強会に参加し、自分の作りたいスーツを作っていた。
そして、興味を持ったヨーロッパの100年以上前の服を少しずつ買い集め、収集した衣服のうち、構造を調べるために必要なものを分解し、実物の観察と資料の読解を重ねた。関連書籍を読んだり、欧米の書籍も翻訳して読み込みながら、その服が作られた時代背景や歴史なども学んでいった。 「会社の中では評価されませんでしたが、自分の好きなものを表現することは諦めたくなかった。そこで、自分が服を解体して知ったこと、例えば、1890年代のスーツの縫い目がどうなっているかなどマニアックな内容を、ブログで発信していました」
■師匠の教えは「技術を何一つ隠すな」 ブログを書くうえで大事にしていたのは、「持っている技術を何一つ隠さずに発信する」ことだ。 「僕の師匠である、岡山県にあるワークウェアとジーンズ製造卸を行う『WORKERS』の舘野高史さんの教えです。『技術者やクリエイターは、自分の技術を隠したがる気質があるけれど、それをすべて出していきなさい』と言われていました」 実は、舘野さん自身が自分のやっていることを、ブログで発信する人でもあった。そのブログのファンだった長谷川さんが、学生時代に夜行バスに乗って、舘野さんに会いに行ったことから付き合いが始まった。
舘野さんは、理想のデニムシャツを作るためにアメリカに渡航し、何十年も前に倒産したデニムメーカーを営んでいた人の孫を探し出したそうだ。そして、「あなたのおじいさんが昔作っていたシャツを作りたい」と伝えて、当時の写真や資料を見せてもらい、ブランドを立ち上げたこともあるという。その行動力や発信から、長谷川さんは大きな影響を受けた。 師匠を見習って発信を続けていくうちに、「もっと教えてほしい」と他ブランドのデザイナーや縫製工場の人から連絡が来るようになっていく。
この「技術を何一つ隠さず共有する」姿勢は、前編で長谷川さんが語った「自分の活動をまねされても構わない、むしろ歓迎したい」という姿勢の原点でもある。それは後に、実物の衣服に来場者が触れられる「半・分解展」にも受け継がれている。 長谷川さんは、忙しい日々の中でも研究と発信を続けていた。社会人3年目を過ぎた頃には、外部のパタンナー向けのセミナーや研究発表を行う機会も得た。別の会社から「うちのブランドのパターンを引いてくれませんか?」というオファーも届くようになった。
自身の技術を発信し、社外の人とのつながりを持ち続けていた長谷川さんは、知らず知らず、自分の基盤を築いていたのだ。そして、2016年にフリーのパタンナーとして独立するのと同時に、新たな試みを始める。 「これまでの自分の研究を、展示という形で表現してみよう」 長谷川さんが10年続けている「半・分解展」の始まりだった。自分だけが消防服の内側を見て感動して終わるのではなく、ほかの人にも本物の衣服を見て、触れて、確かめてもらいたい。そのために、分解して見えるようにした構造と歴史的な衣服の実物を並べる展示だ。
初めての試みだったが、「不安よりもワクワクのほうが大きかった」と長谷川さんは言う。 「当時は長男が生まれたばかりで、普通に考えるとチャレンジしにくい状況かもしれませんが、楽しかったですね。妻がとても理解のある人で、経費の一部を貸してくれました」 そうして2016年10月、最初の半・分解展を、東京・愛知・京都で開催した。東京と愛知は入場料を1000円に、京都は無料だった。すると、東京と愛知でそれぞれ600人以上が訪れ、3会場合計で1400人が来場した。これまでにない形の展示が話題を呼び、来場者は知人から知人の知人へ、そして見知らぬ人へと大きく広がった。
展示には100万円以上の経費をかけていたが、入場料などの収入から会場費や制作費を差し引くと、現金は約5万円残った。この結果に、長谷川さんは大きな手ごたえを感じた。 「展示をやると周囲に話したら、『展示は広告のようなもので、収益は期待できない、赤字を覚悟したほうがいい』と言われていました。でも、初回の試みでわずかですが黒字になったので、やり方を改善すれば、今後も続けていけるんじゃないかと思いました」
■入場料を2倍にしても、来場者は増えた 他の仕事を続けながら、2回目の『半・分解展』を2018年5月に東京、6月に愛知で開催した。会場は前回と同じで、入場料は前回の2倍の2000円にしたという。なぜ、2倍に? 「前回は無料開催した場所もあったのですが、貴重な服に安心して触れてもらうため、展示の運営を続けられる価格に見直しました」 歴史的な実物の形を型紙に起こし、現代の人が着られるサイズのサンプルも用意した。来場者は袖の動きや体への沿い方を、着用して確かめられる。
それが好評を得て、入場料が2倍になっても、来場者は2000人以上と前回よりも増えた。さらに、サンプルを作ったときに起こした型紙を、1点1万5000円で販売するという試みも行ったところ、初回12日間の売り上げは実に100万円以上になった。(型紙が売れるからくりと長谷川さんの収益構造については、前編で詳しく紹介している) この成果を受けて、長谷川さんはフリーで受けていたパタンナーやデザインの仕事を辞め、「衣服標本家」に関連した活動だけに集中することにした。半・分解展の開催と、型紙の販売は、その後の長谷川さんの活動を支える基盤となっていく。
今年11月に東京、12月に愛知で開催する「半・分解展」は、10周年を記念して紳士服だけに絞った内容になるという。テーマは、10年前に初めて展示を行ったときと同じ「ジェントルマンスタイル」だ。入場料は徐々に金額を上げていて、今年の開催分は、前売り5800円、当日券7000円で販売中だ。 ■何度も見て、時間をかけて触れ、確かめてほしい 「前売りの価格を安くしているのは、長年来場していただいている方にお得に来てもらいたいからです。当日券は『仕事で世界中を飛び回っていて、タイミングが合ったら来たい』という方が利用されたりしています」
チケットはフリーパスになっているため、一度チケットを買えば会期中は何度でも入場できる。歴史のある衣服を一度で見終えるのではなく、時間をかけて触れ、確かめてほしいと考えているからだ。 「なぜこの服を美しく感じるのか」 一着の消防服の内側に見つけた技術を、自分だけの発見で終わらせない。実物を集め、構造を読み解き、誰もが本物に触れて確かめられる場をつくる。少年時代に教わった「服を解体して学ぶ」方法は、いま、多くの人に服の見方を手渡す仕事になっている。
この記事の単語 (292)
×31
長谷川
させがわ
Sasegawa (unclass)
×19
衣服
いふく
clothes
×13
分解
ぶんかい
1. disassembly; dismantling; disaggregating; analysis; disintegrating; decomposing; degrading 2. factorization
×10
構造
こうぞう
structure; construction; makeup; framework; organization; pattern
×10
確かめる
たしかめる
to ascertain; to check; to make sure
×10
展示
てんじ
exhibition; display
×9
実物
じつぶつ
real thing; original; actual
×8
触れる
ふれる
1. to touch; to feel 2. to touch (with)
×8
型紙
かたがみ
pattern paper (for dressmaking)
×7
仕立て
したて
tailoring; dressmaking; sewing; making; preparation
×7
来場者
らいじょうしゃ
those attending
×7
当時
とうじ
at that time; in those days
×7
消防
しょうぼう
1. fire fighting 2. fire department; fire brigade
×7
発信
はっしん
1. dispatch; despatch; transmission; submission 2. informing (e.g. of opinion); sharing (thoughts, etc.); telling
×6
標本
ひょうほん
example; specimen; sample
×6
学ぶ
まなぶ
to study (in depth); to learn; to take lessons in
×6
東京
とうきょう
Tokyo
×6
開催
かいさい
holding (a conference, exhibition, etc.); opening; hosting (e.g. the Olympics)
×6
入場料
にゅうじょうりょう
entrance fee; admission fee; admission; entrance charge; admission charge
×5
収集
しゅうしゅう
1. collecting; accumulating; gathering 2. collection (of art, stamps, insects, etc.)
×5
成果
せいか
(good) result; outcome; fruits (of one's labors); product; accomplishment
×5
内側
うちがわ
inside; interior; inner part
×5
愛知
あいち
Aichi (prefecture)
×4
本物
ほんもの
genuine article; real thing; real deal
×4
前編
ぜんぺん
first part; first volume; prequel
×4
収益
しゅうえき
earnings; proceeds; returns; revenue
×4
教え
おしえ
teaching; instruction; teachings; precept; lesson; doctrine
×4
服飾
ふくしょく
clothing and accessories; attire
×4
解体
かいたい
1. demolition; taking down; dismantling; disassembly; taking apart 2. dissolution (of an organization, company, etc.); breaking up
×4
活動
かつどう
1. activity (of a person, organization, animal, volcano, etc.); action 2. movie (esp. during the silent movie period)
×4
布
ぬの
1. cloth 2. bujian (spade-shaped bronze coin of ancient China)
×4
隠す
かくす
to hide; to conceal
×4
舘野
かんの
Kanno (surname)
×4
試み
こころみ
1. attempt; trial; experiment 2. endeavour (endeavor); effort; venture; initiative
×4
前回
ぜんかい
previous time; last time; previous installment; previous instalment; previous session
×3
一部
いちぶ
1. one part; one portion; one section; some 2. one copy (e.g. of a document)
×3
原点
げんてん
1. starting point; origin; beginning 2. origin (of coordinate axes)
×3
少年
しょうねん
boy; juvenile; young boy; youth; lad
×3
影響
えいきょう
1. influence; effect 2. to influence; to affect; to have an influence on; to impact; to have an effect on
×3
方法
ほうほう
method; process; manner; way; means; technique
×3
縫い目
ぬいめ
seam; stitch; suture
×3
解く
とく
1. to untie; to unfasten; to unwrap; to undo; to unbind; to unpack 2. to unsew; to unstitch
×3
教わる
おそわる
to be taught; to learn; to take lessons in
×3
外見
がいけん
outward appearance
×3
専門学校
せんもんがっこう
vocational school; technical school
×3
古着
ふるぎ
old clothes; secondhand clothing
×3
感じる
かんじる
to feel; to sense; to experience
×3
着用
ちゃくよう
wearing (e.g. uniform, seat belt); having on
×3
企画
きかく
planning; project; plan; design
×3
表現
ひょうげん
1. expression; presentation 2. representation; notation
×3
提案
ていあん
proposal; proposition; suggestion
×3
他
ほか
1. other (place, thing, person); the rest 2. outside; beyond
×3
師匠
ししょう
1. master; teacher 2. stable master
×3
知人
ちじん
friend; acquaintance
×2
世紀
せいき
1. century 2. era
×2
彰良
あきよし
Akiyoshi (masc)
×2
展開
てんかい
1. development; evolution; progression; unfolding; (plot) twist 2. expansion; spreading out; extending; deployment; building up
×2
情報
じょうほう
1. information; news; intelligence; advices 2. information; data contained in characters, signals, code, etc.
×2
生む
うむ
1. to give birth; to bear (child); to lay (eggs) 2. to produce; to yield; to give rise to; to deliver
×2
一風
いっぷう
oddity; eccentricity; peculiarity
×2
職業
しょくぎょう
occupation; profession; job; vocation; trade; calling; business
×2
生み出す
うみだす
1. to create; to bring forth; to produce 2. to invent; to think up and bring into being
×2
確立
かくりつ
establishment; settlement
×2
鎖
くさり
chain; chains
×2
縫い付ける
ぬいつける
to sew on
×2
その後
そのあと
after that; afterwards; thereafter
×2
仕立てる
したてる
1. to tailor; to make (clothing) 2. to train; to bring up
×2
実家
じっか
(one's parents') home
×2
頃
ころ
1. (approximate) time; around; about; toward 2. suitable time (or condition)
×2
見た目
みため
appearance; (outward) looks; exterior appearance
×2
物作り
ものづくり
1. manufacturing; craftsmanship; making things by hand 2. making New-Year's decorations
×2
知れる
しれる
1. to become known; to come to light; to be discovered 2. to be known; to be understood
×2
採用
さいよう
1. use; adoption; acceptance 2. appointment; employment; engagement; recruitment
×2
周囲
しゅうい
1. surroundings; environs 2. circumference
×2
資料
しりょう
materials; data; document
×2
関連
かんれん
relation; connection; relevance
×2
書籍
しょせき
book; publication
×2
内容
ないよう
contents; content; substance; matter; detail; import
×2
実
じつ
1. truth; reality 2. sincerity; honesty; fidelity
×2
自身
じしん
(one's) self; oneself
×2
姿勢
しせい
1. posture; pose; position; stance; carriage (of the body) 2. attitude; approach; stance
×2
基盤
きばん
1. foundation; basis; base; footing; infrastructure 2. bedrock
×2
歴史的
れきしてき
historic; historical; traditional
×2
経費
けいひ
expenses; expenditure; outgoings; outlays; costs
×2
京都
きょうと
Kyoto (city, prefecture)
×2
無料
むりょう
free (of charge); gratuitous
×2
来場
らいじょう
attendance
×2
初回
しょかい
1. first time; first innings; initial attempt 2. first; initial
×2
価格
かかく
price; value; cost
×2
起こす
おこす
1. to raise; to raise up; to set up; to pick up 2. to wake; to wake up; to waken; to awaken
×2
販売
はんばい
sales; selling; marketing
×2
前売り
まえうり
advance sale; booking
×2
当日券
とうじつけん
same-day ticket
×2
何度
なんど
1. how many times 2. how many degrees (temperature, angle, etc.)
×1
並々
なみなみ
ordinary
×1
父親
ちちおや
father
×1
身
み
1. body 2. oneself
×1
自作
じさく
one's own work; making by oneself
×1
玉虫色
たまむしいろ
1. iridescent colour 2. equivocal (reply, statement, etc.); ambiguous; vague
×1
ベレー帽
ベレーぼう
beret
×1
被る
かぶる
1. to put on (one's head); to wear; to have on; to pull over (one's head); to crown (oneself) 2. to be covered with (dust, snow, etc.); to pour (water, etc.) on oneself; to dash on oneself; to ship water
×1
幾何学模様
きかがくもよう
geometric pattern
×1
豹柄
ひょうがら
leopard print (design)
×1
履く
はく
1. to put on (lower-body clothing, e.g. pants, skirt, footwear); to wear 2. to affix (a sword to one's hip)
×1
転ぶ
ころぶ
1. to fall down; to fall over 2. to turn out; to play out
×1
穴
あな
1. hole; opening; perforation 2. pit; hollow; hole (in the ground, etc.)
×1
塞ぐ
ふさぐ
1. to stop up; to close up; to block (up); to plug up; to shut up; to cover (ears, eyes, etc.); to close (eyes, mouth) 2. to stand in the way; to obstruct
×1
作り
つくり
1. making; producing; manufacturing; building; construction; make; structure 2. appearance (attire, make-up, etc.)
×1
与える
あたえる
1. to give (esp. to someone of lower status); to bestow; to grant; to confer; to present; to award 2. to provide; to afford; to offer; to supply
×1
御前
おまえ
1. you 2. presence (of a god, nobleman, etc.)
×1
一番
いちばん
1. number one; first; first place 2. best; most
×1
状態
じょうたい
state; condition; situation; appearance; circumstances
×1
写し取る
うつしとる
to make a copy; to transcribe; to reproduce; to trace
×1
縫う
ぬう
1. to sew; to stitch 2. to weave one's way (e.g. through a crowd)
×1
お気に入り
おきにいり
1. favorite; favourite; pet (e.g. teacher's pet) 2. bookmark (in web browser)
×1
完成
かんせい
1. complete; completion 2. perfection; accomplishment
×1
設計
せっけい
plan; design; layout
×1
中学生
ちゅうがくせい
junior high school student; middle school pupil
×1
進学
しんがく
entering a higher-level school, esp. going on to university
×1
機
き
1. chance; opportunity 2. machine
×1
上京
じょうきょう
proceeding to the capital (Tokyo)
×1
原宿
はらじゅく
Harajuku (place; surname)
×1
渋谷
しだや
Shidaya (surname)
×1
嵌まる
はまる
1. to fit; to get into; to go into; to be fitted with (e.g. door with a window) 2. to be fit for (a job, etc.); to be suited for; to satisfy (conditions)
×1
卒業後
そつぎょうご
after graduation
×1
進路
しんろ
1. route; course; path 2. one's future course (e.g. after graduating high school)
×1
自然
しぜん
1. nature 2. natural; spontaneous; automatic
×1
流れ
ながれ
1. flow (of a fluid or gas); stream; current 2. flow (of people, things); passage (of time); tide; passing; (changing) trends; tendency
×1
裏側
うらがわ
the reverse; other side; lining
×1
離れる
はなれる
1. to be separated; to be apart; to be distant 2. to leave; to go away
×1
高円寺
こうえんじ
Kōenji (place; surname)
×1
さえ
1. even 2. (if) only; just; as long as
×1
艶やか
あでやか
glamorous; charming; beguiling; bewitching; beautiful; fascinatingly elegant
×1
整う
ととのう
1. to be ready; to be prepared; to be arranged 2. to be in order; to be put in order; to be well-ordered; to be well-proportioned; to be harmonious
×1
勝手に
かってに
arbitrarily; of its own accord; voluntarily; wilfully; willfully; as one pleases
×1
許可
きょか
1. permission; approval; authorization; license 2. to permit; to authorize
×1
思い切る
おもいきる
1. to give up all thoughts of; to abandon; to despair of 2. to make up one's mind; to take a momentous decision
×1
掴む
つかむ
1. to seize; to catch; to grasp; to grip; to grab; to clutch; to hold; to catch hold of; to lay one's hands on 2. to obtain; to acquire; to get; to win; to capture
×1
縫い代
ぬいしろ
margin for a seam; seam allowance
×1
寸法
すんぽう
1. measurement; size; extent; dimension 2. plan; intention; arrangement; schedule
×1
余分
よぶん
extra; excess; surplus
×1
残す
のこす
1. to leave (behind) 2. to leave (undone); to not finish
×1
部分
ぶぶん
portion; section; part
×1
妨げ
さまたげ
obstruction; hindrance
×1
処理
しょり
processing; dealing with; treatment; disposition; disposal
×1
擦り切れる
すりきれる
to wear out
×1
奥
おく
inner part; inside; interior; depths (e.g. of a forest); back (of a house, drawer, etc.); bottom (e.g. of one's heart); recesses; heart
×1
合わせる
あわせる
1. to match (rhythm, speed, etc.) 2. to join together; to unite; to combine; to add up
×1
手仕事
てしごと
handwork; handcraft; manual labor; manual labour; working with one's hands
×1
涙
なみだ
1. tear; tears; lachrymal secretion 2. sympathy
×1
浮かぶ
うかぶ
1. to float; to be suspended 2. to rise to the surface; to appear; to emerge; to show up; to loom (up)
×1
表面
ひょうめん
1. surface; face 2. outside; exterior
×1
踏み出す
ふみだす
1. to step forward; to step forth; to advance 2. to start; to embark on; to set forth on; to take steps toward
×1
瞬間
しゅんかん
moment; second; instant
×1
入手
にゅうしゅ
acquisition; obtaining; coming to hand
×1
確認
かくにん
confirmation; verification; validation; review; check; affirmation; identification
×1
会社員
かいしゃいん
company employee; office worker; white-collar worker
×1
商品
しょうひん
commodity; article of commerce; goods; stock; merchandise
×1
生地
きじ
1. cloth; fabric; material; texture 2. dough; batter
×1
独自
どくじ
1. original; unique; distinctive; characteristic; peculiar 2. independent; one's own; personal
×1
開発
かいはつ
development; exploitation
×1
こだわり
1. obsession; fixation; hangup; determination; fastidiousness; pickiness about (trait, style, etc.) 2. complaining; criticizing
×1
就職
しゅうしょく
finding employment; getting a job
×1
描く
えがく
1. to draw; to paint; to sketch 2. to depict; to describe
×1
立体的
りったいてき
three-dimensional
×1
変換
へんかん
1. change; conversion; transformation 2. transformation
×1
世紀末
せいきまつ
end of a century (esp. 19th); fin-de-siècle
×1
煌びやか
きらびやか
gorgeous; gaudy; dazzling; gay; resplendent
×1
想像
そうぞう
imagination; guess
×1
動かす
うごかす
1. to move; to shift; to stir; to budge; to change position 2. to inspire; to rouse; to move (e.g. feeling); to influence
×1
却下
きゃっか
rejection; dismissal
×1
方針
ほうしん
1. policy; course; plan (of action); principle 2. magnetic needle
×1
顧客層
こかくそう
customer base; constituency; customer segment; patron base; clientele
×1
上司
じょうし
(one's) superior; (one's) boss; the higher-ups
×1
煙たい
けむたい
1. smoky 2. awkward; ill at ease
×1
旨い
うまい
1. skillful; skilful; clever; expert; wise; successful 2. delicious; appetizing; appetising; tasty
×1
関心
かんしん
concern; interest
×1
勤務
きんむ
service; duty; work
×1
時間外
じかんがい
overtime; outside of hours (school, office, surgery, etc.)
×1
学び
まなび
learning; study
×1
平日
へいじつ
1. weekday; ordinary days (i.e. non-holiday) 2. kanji radical 73
×1
土日
どにち
weekend; Saturday and Sunday
×1
私塾
しじゅく
1. small private school (esp. for cramming) 2. private school (in the Edo period, orig. run by Confucianists)
×1
勉強会
べんきょうかい
study group; study meeting
×1
参加
さんか
participation; joining; entry; adherence
×1
買い集める
かいあつめる
to buy up
×1
観察
かんさつ
observation; survey; watching
×1
読解
どっかい
reading comprehension
×1
重ねる
かさねる
1. to pile up; to heap up; to stack up; to put on top of another 2. to repeat many times over; to go through repeatedly; to accumulate
×1
欧米
おうべい
Europe and America; the West
×1
読み込む
よみこむ
1. to read thoroughly; to read repeatedly 2. to express (e.g. emotion in poetry)
×1
背景
はいけい
1. background; scenery; backdrop; setting 2. background (of an incident, situation, etc.); circumstances; context
×1
評価
ひょうか
1. valuation; appraisal; evaluation; assessment; estimation; rating; judging 2. appreciation; recognition; acknowledgement; rating highly; praising
×1
諦める
あきらめる
to give up; to abandon (hope, plans); to resign oneself (to)
×1
岡山県
おかやまけん
Okayama prefecture (Chūgoku area)
×1
製造
せいぞう
manufacture; production
×1
卸
おろし
1. dropping; unloading; removing 2. grated vegetables, fruit, etc.
×1
高史
こうし
Koushi (given)
×1
技術者
ぎじゅつしゃ
engineer; technical expert; technician; craftsperson
×1
気質
きしつ
disposition; temperament; nature; mentality; spirit; character; trait; turn of mind
×1
学生時代
がくせいじだい
student days
×1
夜行
やこう
1. walking around at night; night travel 2. night train
×1
付き合い
つきあい
association; socializing; socialising; fellowship
×1
理想
りそう
ideal; ideals
×1
渡航
とこう
voyage; passage; travelling
×1
倒産
とうさん
(corporate) bankruptcy; insolvency; commercial failure; failed business
×1
営む
いとなむ
1. to run (a business); to operate; to conduct; to practice (law, medicine, etc.) 2. to carry out; to perform; to lead (a life)
×1
孫
まご
grandchild
×1
捜し出す
さがしだす
to track down; to locate; to find out; to smoke out; to ferret out; to chase up; to discover
×1
爺
じじ
1. old man 2. old geezer
×1
立ち上げる
たちあげる
to start (something); to start up; to boot (a computer); to launch (a business)
×1
行動力
こうどうりょく
ability to take action; ability to take initiatives; energy; dynamism; drive
×1
見習う
みならう
to follow another's example
×1
縫製
ほうせい
sewing (by machine)
×1
共有
きょうゆう
1. joint ownership; co-ownership; sharing (e.g. a viewpoint) 2. sharing (files, devices on a network, posts on social media, etc.)
×1
語る
かたる
1. to talk about; to speak of; to tell; to narrate 2. to recite; to chant
×1
真似
まね
1. imitating; copying; mimicry 2. behavior; behaviour; action; conduct
×1
構う
かまう
1. to mind; to care about; to be concerned about; to have a regard for 2. to be an issue; to matter; to create inconvenience
×1
寧ろ
むしろ
rather; better; instead; if anything
×1
歓迎
かんげい
welcome; reception
×1
受け継ぐ
うけつぐ
to inherit; to succeed; to take over
×1
日々
ひび
every day; daily; day after day; days (e.g. good old days)
×1
社会人
しゃかいじん
working adult; full-fledged member of society
×1
外部
がいぶ
1. outside (e.g. of a building); exterior 2. outside (of a group, company, etc.); outside world
×1
発表
はっぴょう
announcement; publication; presenting; statement; communique; making known; breaking (news story); expressing (one's opinion); releasing; unveiling
×1
届く
とどく
1. to reach; to touch; to get to; to carry (of sound) 2. to be delivered; to arrive
×1
社外
しゃがい
outside the company
×1
繋がり
つながり
connection; link; relationship
×1
築く
きずく
1. to build; to construct; to erect 2. to amass (e.g. fortune); to pile up
×1
独立
どくりつ
1. independence; self-reliance; supporting oneself; being on one's own 2. independence (e.g. of a nation); freedom
×1
同時
どうじ
simultaneous; concurrent; same time; synchronous; together
×1
新た
あらた
new; fresh; novel
×1
始まり
はじまり
origin; beginning
×1
感動
かんどう
being deeply moved emotionally; excitement; passion; inspiration; deep emotion; strong impression
×1
不安
ふあん
anxiety; uneasiness; worry; apprehension; fear; insecurity; suspense
×1
長男
ちょうなん
eldest son (may be the only son); first-born son
×1
状況
じょうきょう
state of affairs (around you); situation; circumstances
×1
理解
りかい
understanding; comprehension; appreciation; sympathy
×1
訪れる
おとずれる
1. to visit; to call on 2. to arrive (season, time, situation, etc.); to come; to appear
×1
合計
ごうけい
sum total; total amount
×1
話題
わだい
topic; subject
×1
見知る
みしる
to recognise; to recognize; to know by sight; to become acquainted with
×1
広がる
ひろがる
to spread (out); to extend; to stretch; to reach to; to get around; to fill (e.g. a space)
×1
収入
しゅうにゅう
income; receipts; revenue
×1
制作費
せいさくひ
production cost
×1
差し引く
さしひく
1. to deduct; to take away; to dock 2. to make allowances for something; to bear something in mind
×1
現金
げんきん
1. cash; ready money; money on hand; currency 2. mercenary; self-interested; calculating
×1
結果
けっか
1. result; consequence; outcome; effect 2. coming to fruition; bearing fruit
×1
手応え
てごたえ
1. response (felt in the hands); resistance 2. reaction; response; effect
×1
広告
こうこく
1. advertisement; advertising 2. announcement; notice
×1
のよ
Noyo (unclass)
×1
うな
eel (esp. the Japanese eel, Anguilla japonica)
×1
期待
きたい
1. expectation; anticipation; hope 2. promising; rising; up-and-coming
×1
赤字
あかじ
1. (being in) the red; deficit 2. red letter; red writing
×1
覚悟
かくご
readiness; preparedness; resolution; resignation
×1
僅か
わずか
1. (a) little; (a) few; slight; small (amount); trifling; meagre; meager 2. only; just; merely
×1
黒字
くろじ
1. (being in) the black; surplus 2. black letter
×1
遣り方
やりかた
way (of doing); manner; method; means
×1
改善
かいぜん
1. betterment; improvement 2. kaizen (Japanese business philosophy of continuous improvement)
×1
今後
こんご
from now on; hereafter
×1
貴重
きちょう
precious; valuable
×1
運営
うんえい
management; administration; operation
×1
見直す
みなおす
1. to look at again 2. to re-examine (policy, estimate, plan, etc.); to review
×1
現代
げんだい
nowadays; modern era; modern times; present-day
×1
袖
そで
1. sleeve 2. wing (of a stage, desk, gate, etc.)
×1
動き
うごき
1. movement; move; motion 2. trend; development; change; fluctuation
×1
沿う
そう
1. to run along; to run beside; to stick to (a line) 2. to follow (a policy, plan, etc.); to act in accordance with; to align with
×1
好評
こうひょう
favorable reception; good reputation; popularity
×1
日間
ひあい
1. number of days; period of days 2. daily interest rate
×1
売り上げ
うりあげ
amount sold; sales; proceeds; takings; turnover
×1
売れる
うれる
1. to sell (well) 2. to be well known; to be popular; to be famous
×1
絡繰
からくり
1. mechanism; machinery; contrivance; device 2. trick; dodge
×1
詳しい
くわしい
1. detailed; full; minute 2. knowing very well; knowledgeable (about); well-acquainted (with); well-informed (about); familiar (with)
×1
辞める
やめる
to resign; to retire; to quit; to leave (one's job, etc.)
×1
集中
しゅうちゅう
1. concentration; focusing; convergence; centralization; integration; gathering together 2. within a collection of works
×1
支える
ささえる
1. to support; to prop; to sustain; to underlay; to hold up; to defend 2. to hold at bay; to stem; to check
×1
周年
しゅうねん
1. whole year; entire year 2. n-th year anniversary
×1
記念
きねん
commemoration; celebration; honoring the memory of something; turning something into a memento; memory
×1
紳士服
しんしふく
suits for gentlemen; menswear
×1
絞る
しぼる
1. to wring (towel, rag); to squeeze 2. to squeeze (fruit to extract juice); to press; to extract; to milk; to express milk
×1
徐々
じょじょ
1. slow; gradual; steady 2. calm; composed; relaxed
×1
金額
きんがく
amount of money; sum of money
×1
長年
ながねん
long time; many years
×1
得
とく
1. profit; advantage; benefit; gain 2. rebirth in paradise, entering nirvana
×1
世界中
せかいじゅう
around the world; throughout the world
×1
飛び回る
とびまわる
to fly about; to skip about; to bustle about
×1
会期
かいき
session (of a legislature)
×1
入場
にゅうじょう
entrance; admission; entering
×1
発見
はっけん
discovery; detection; finding
×1
読み解く
よみとく
1. to read and understand; to subject to close analysis; to read deeply; to read carefully (esp. a difficult text) 2. to decipher; to decode
×1
見方
みかた
1. viewpoint; point of view 2. way of understanding; way of appreciating; how to look at something (e.g. noh, train schedule)
×1
手渡す
てわたす
to hand over; to surrender