Published: 2025-04-01 19:31

大分 APUで入学式 地震被害のミャンマーからも入学 募金活動も

多くの留学生を受け入れている大分県別府市のAPU＝立命館アジア太平洋大学で、春の入学式が行われ、地震で大きな被害が出ているミャンマーからは留学生80人が参加しました。

別府市にあるAPU＝立命館アジア太平洋大学にはこの春、日本を含む59の国と地域から、およそ1000人の新入生が入学することになり、1日、入学式が行われました。 はじめに米山裕学長が「この美しいキャンパスを楽しみながら、世界に羽ばたく準備をしてください。誇りと自信を持ち、健康に気をつけて、明るく規律ある学生生活を送ることを祈ります」と述べました。 このあと、新入生を代表してアジア太平洋学部の糸川明日花さんが「私の夢は、多様なコミュニティーの力で、生きづらさを抱える人が幸せに生きられる社会にすることです。この4年間は、好きなこと、やりたいことに全力で取り組みたいです」とあいさつしました。

ことしは、海外からの留学生が300人余り入学し、このうち、地震で大きな被害が出ているミャンマーからは国籍別で最も多い80人が入学したということです。

大学は相談窓口を設けてサポートするということです。

静岡県出身の学生は「留学生との交流が楽しみです。国籍が違っていても共通する価値観を確かめていきたい」と話していました。 ミャンマー出身の留学生が募金活動 APU＝立命館アジア太平洋大学には、ミャンマー出身の留学生が入学した80人を含め、474人が在籍しています。

ミャンマーで発生した地震を受けて、入学式の会場近くで、ミャンマーからの留学生たちが募金活動を行いました。 ミャンマー出身のレッ イン ミン ゾーさんは「私の家族は、震源から遠いヤンゴンにいるので大丈夫でしたが、友人の家族は、被害が大きかったマンダレーにいます。寝るところもなく、食べ物や飲み物などが必要な状況です。直接は支援できなくても、できるかぎり助けたい」と話していました。

娘の入学式に出席し、募金に協力した神奈川県の50代の男性は「学生さんも含めて、復興してもらいたいという思いで協力しました」と話していました。