Published: 2023-09-23 09:56

「東京ゲームショウ2023」の会場で最初に遊ぶなら？ 初心者もヘビーゲーマーも楽しめたインディーゲーム6選

幕張メッセで9月21日（木）から24日（日）まで開催されている「東京ゲームショウ2023（TGS2023）」。4年ぶりにコロナ禍の前と同規模での開催となった今年は、試遊に熱中するプレイヤーたちや自らブースに立って熱い想いを語る開発者たちのにぎわいが、インディーゲームコーナーに戻ってきた。

「東京ゲームショウ2023」フォトレポート

発売されたばかりの作品から絶賛開発中のデモまで多彩な作品を一気に遊べる楽しさもあり、近年のTGSでもその存在感を高めているインディーゲームコーナー。ただ、作品の数が多すぎて何から遊べばいいかわからないという人も多いかもしれない。

そんな人たちに向けて、『WIRED』編集部のメンバーふたりが印象に残った作品をピックアップ。ゲーム専門ライターの経験があるゲーマーの編集部Sと、普段はゲームをまったくプレイしないTGS初参加の編集部Nが、それぞれの目線で作品を紹介する。

トイレットペーパーの芯に「Nintendo Switch」のコントローラー「Joy-Con」を入れて操作する斬新なアクションゲーム。トイレットペーパーを台の上で左右に転がすと、画面のトイレットペーパーも転がる仕組みだ。トイレの天井からスタートし、障害物をよけながら、下で紙がなくて困っている男性のもとを目指そう。

「ダンボールの上に置かれた本物のトイレットペーパーがコントローラーという強烈なビジュアルだけで、もう面白い。トイレットペーパーを転がすためのバランスコントロールが意外と難しくて、障害物にぶつかるとトイレットペーパーが容赦なく切り裂かれるのがちょっと切ないです。友だちと一緒にワイワイしながらプレイできます」（編集部N）

開発者に尋ねたところ、コントローラーとしてオススメのトイレットペーパーは「ネピアのシングル」だそう。

絶賛開発中というアクションアドベンチャーゲーム「Dead Flamingo」の舞台は、7日ごとに終焉を迎える世界だ。主人公はタイムループにとらわれている若い漁師。限られた時間で大海原を探検しながら、毎週日曜に終焉を向かえる世界のサイクルを断ち切る方法を探していく。

「3人きょうだいが中心になって開発しているゲームです。長男のデニズはものづくりに対して強いこだわりをもっていて、天候に応じて表情を変える海の表現を追求するために2年を費やしたそう。デモをプレイしてみると、海はもちろん、キャラクターデザインや遺跡の造形も非常に美しく、そのこだわりが随所から感じられました。荒波をかいくぐって目的地まで舟を進めるのは簡単ではありませんが、そのぶん自然と対峙している感覚を味わえます」（編集部S）