「名もなき脇役にこそ面白さがある」小説家が語る駅伝の“魅力”と“怖さ”。額賀澪×森山世衣対談【前編】
予習
この記事のキーワード — タップで意味×19
駅伝
えきでん
1. long-distance relay race 2. stagecoach; post horse
×12
日向
ひなた
sunny place; in the sun
N1×14
女子
じょし
woman; girl
N1×10
競技
きょうぎ
game; match; contest
×10
面白い
おもしろい
1. interesting; fascinating; intriguing; enthralling 2. amusing; funny; comical
N1
高校駅伝全国優勝を目指す女子高生たちの青春を描き、松本清張賞を受賞した 『ひなたの中継点』 刊行を記念して、これがデビュー作となる森山世衣さんと清張賞の先輩・額賀澪さんの対談が実現!
前編では、お互いの小説の共通点である「駅伝」を語り尽くします。
◆◆◆
高校駅伝全国優勝を目指す女子高生たちの青春を描き、松本清張賞を受賞した 『ひなたの中継点』 刊行を記念して、これがデビュー作となる森山世衣さんと清張賞の先輩・額賀澪さんの対談が実現! 前編では、お互いの小説の共通点である「駅伝」を語り尽くします。 ◆◆◆
額賀 今年の松本清張賞の最終候補が発表されたとき、『ひなたの中継点』というタイトルを見て、「これは絶対に駅伝の話だ!」と思ったんです。受賞が決まったあとにあらすじを読んでみたら、やっぱり駅伝の話だったので、実際に読めるのをめちゃくちゃ楽しみにしていました。 森山 本当ですか、嬉しいです。 額賀 贈呈式で文春の編集者さんからプルーフ(見本の冊子)をもらえて、楽しみすぎてパーティーの最中に冒頭を読み始めてしまったんです。私も駅伝やマラソンを見るのが大好きで、小説にも書いたことがあるので、競技シーンを書く楽しさも難しさも分かります。だからこそ、いろいろな苦労や工夫が見えました。スピーチで森山さんご自身が走る方だと仰っていましたけど、体内の血や熱の巡りに注目して書いているのが伝わってきて、走る人だからこそ書ける文章だなという印象が強く残りましたね。私はまったくスポーツをしないので、やっぱり書き方が変わるんだなと読んでいて思いました。 森山 そうなんですね。 額賀 ミステリが絡んでいるのもいいですよね。今の時代、“スポーツ”や“青春”だけでデビューしてしまうと、その先が意外と苦しいかもしれない。そこにミステリ的な仕掛けを組み込めるというのを、デビュー作で見せておくのは、すごく大事だと思います。 森山 『ひなたの中継点』がミステリとして通用するのか不安で、帯に“ミステリ”とうたって大丈夫なのかドキドキしていたくらいなのですが……。 額賀 何と言われようと遠慮なく付けたほうがいいですよ。デビュー作は作家の名刺代わりですから。編集者たちが、「この人はこういうものも書けるかもしれない」と想像する余地はできるだけ広げておいたほうがいい。 もしかしたら、SNSのコメントやネット書店のレビューでミステリ部分について厳しい意見が届くかもしれないですけど、気にする必要はないと思います。これは「ある」ことが重要なので。 森山 「ある」ことが重要……。なるほど、ちょっと自信がつきました(笑)。
額賀 女子駅伝は、私もいつか書きたいと思って取材もしていたんです。女子アスリートは男子にはない問題を抱えていますよね。怪我や勝敗、駅伝を走る意味といったメンタル面に加え、体の成長や体重の増加、生理の問題、そして卒業後のキャリア、結婚、出産、子育てなど。女子アスリートは考えなければいけないことが多く、男子より競技への向き合い方がシンプルではない。それがこの作品には如実に出ていると思いました。 エースの瑞月が事故で抜けた穴をどう埋めるかというときにメンバーそれぞれが、留学生の問題、貧血や生理などの問題を葛藤として抱え、それがミステリにも絡んでくる。女子スポーツならではの繊細な題材を追うことで、本筋の事件の真相が明らかになっていく構成がすごくいいと思いました。特に留学生の問題については泉秀一さんの 『アフリカから来たランナーたち』 という新書を先に読んでいたので、ザワディの話は特に解像度高く読めました。 森山 『ひなたの中継点』をミステリにしたのは、女子スポーツの現実をそのまま描いてしまうと、テーマが重たくなりすぎるからなんです。ただただ「女子はつらい」と訴えるだけの小説では面白くないし、男性読者は引いてしまうかもしれない。そこで女子スポーツの現実を見せるだけでなく、それをミステリという器を使ってうまく包み込みたいと考えました。 額賀 女子スポーツを書くと重くなりがちというのは、その通りだと思います。スポーツ小説の作家仲間と話していても、「なぜフィクションの題材は男子ばかりなのか」という話題がよく出るんです。 森山 他のスポーツでもそうなんですね。 額賀 例えば野球でもサッカーでも、フィクションとなるとまず男子が主人公になりがちですよね。もちろん、男子のほうが身体能力が高いからという理由はありますが、個人的に、その競技の面白さを純粋に書きたいと思ったとき、女子スポーツ特有の“重さ”を盛り込むと、主題が多くブレてしまうのがネックなんじゃないかと。その重さを説教くさく感じさせずにミステリというパッケージに落とし込むという作戦は、とても成功していると思います。
森山 『ひなたの中継点』の元になった、同じメンバーが登場するけれどミステリではない話があるのですが、みんなつらくて悩んでいて、重すぎて自分でも読み返すのがしんどいんです。走ること自体のハードルが高すぎて、タイムを追求する以前に大きな壁がある、という感じでした。 額賀 私がなかなか女子駅伝の話が書けずにいるのも、理由は多分それですね。駅伝を書くなら競技の素晴らしさを書きたいのに、その手前の話がメインになってしまう。女子スポーツがなかなかフィクションの題材にならないのは、そのジレンマがあるからだと思います。 森山 難しいですよね。ダンスやチアのように華やかなものは見かける気はしますが。 額賀 陸上競技のようにシンプルなスポーツになればなるほど、“女子はシンプルではいられない”という宿命のようなものがあって、それが書き手のハードルになっている。森山さんはミステリを推進力にして読ませるという形でクリアしました。それが女子スポーツをエンタメとして軽やかに書くための一つの方法だったのかもしれないですね。 森山 ミステリは謎が解決することによって、エンタメとしてしっかり終われる感じがありました。
額賀 スポーツはそれ自体がエンタメなんですから、スポーツ小説はエンタメとして面白くあってほしいですよね。『ひなたの中継点』の最後にはかなりシリアスで重たい部分もありますが、それでも爽やかな気持ちで読み終えることができたのは、書き手にかなりの筆力があるからだと思いました。 森山 ありがとうございます。そう言っていただけて、すごく嬉しいです! 額賀 最後の一文がとても好きで、ネタバレになるので実際に読んで確かめていただきたいのですが、あるのとないのとでは読後の余韻がまったく変わる、良い締め方だなと青春ものの小説を書く人間として思いました。 森山 青春小説は締めが大事だと思います。登場人物を爽やかに送り出してあげたいという気持ちが強くありました。 額賀 10代の子たちの話の場合、エンディング以降の人生のほうが圧倒的に長いわけですから、この子たちはこのあと良い人生を歩んでいくんだな、と思える終わり方であってほしいですよね。とくに私はここ数年、児童書も書いているので主人公と同世代の子が読むことを考えてしまうんです。たとえば夜寝る前に読み終えて、次の日に学校に行くその子に、どんな気持ちになってほしいかを考えると、ハッピーエンドでなくてもいいから、先に希望があることが分かるラストであってほしいと思います。その点で『ひなたの中継点』は、きっと読者の方も安心して本を閉じられると思います。
森山 額賀さんの 『タスキメシ』は男子高校生のヒリヒリ感が、ちょっと怖いくらいリアルですよね。「自分がこいつより速く走れるのか」、というライバル関係やチーム内の序列、スタメン争いのバチバチした感じが、駅伝ならではのエネルギーになっていて。一方で、『ひなたの中継点』ではチーム内の序列に対する葛藤はありつつも、みんながまず「走る」ということに向き合って、そこから駅伝というチーム競技に挑んでいきます。同じ駅伝という競技でも書き方が違っていて面白いなと思いました。 額賀 『タスキメシ』は兄弟の話ですから、余計にヒリヒリ感がありますよね。兄弟だけど、弟のほうが強いんだろうな、というのはスポーツ・フィクションあるあるでもある。『ひなたの中継点』を読んで、チームの絶対的エースが不在になったときに、個人がどうこうというより、まずこの欠陥を抱えたチームをなんとかしなければいけないという意識が、女子は働きやすいのかもしれないと思いました。私が駅伝の面白いと思っているところは、マラソンという個人技の極みのような競技をやっている人間たちが、集団スポーツとしてチームで勝とうとする、そのいびつさなんですよね。仲が悪くてもチームだし、仲が良くても蹴落とし合いがある。そういった部分がフィクション、とくに小説の題材として面白いんです。 森山 そうですね。私もそう思います。たとえばサッカーだったら、シュートでゴールを決めた選手が目立ちますが、そこにはアシストした選手もいて、守備の選手もいるので、誰がどのくらいチームに貢献したのかを比べるのは難しいですが、駅伝はタイムを見れば誰が活躍して、誰が活躍しなかったのかが一目瞭然です。ほかの選手が良い区間順位で走っているなか、ひとりだけ区間順位が15位だったりすると、「あいつがだめだった」と思われてしまう。 額賀 誰が活躍し、誰が敗北を決定づけてしまったのかが、試合結果から無慈悲に分かってしまいますからね。残酷な競技です。 森山 実際の試合では走っている位置やレース展開によって走りやすさが全然違うので、そういった部分も加味してほしいと思うけれど、記録には何も残らないんですよね。 額賀 タイムと区間順位だけが無機質に残るだけですからね。でも小説だったら、そういった結果には現れないドラマが書ける。それが面白いところだと思います。
額賀 「Number」みたいな雑誌でインタビューが載るような選手のキャリアは、たくさんの人の目に触れて物語になりますが、例えば日本代表まであと一歩のところだった……という選手などは、記録に載るほかはマニアの記憶にしか残らず、歴史とともに忘れ去られてしまいます。でも、小説で書いて面白いのは、そういう人たちなんですよ。ギリギリで日本代表になれなかった選手にスポットを当てられる。『ひなたの中継点』の主人公が、エースの瑞月ではなくナンバーツーの麦だというのも、そういうことだと思います。 森山 なるほど。額賀さんの陸上作品の書き方も、まっすぐアスリートにフォーカスするというよりは、少し周縁部から攻めていますよね。額賀さんが競技を見る側の視点を持たれているのも大きいのかなと。 額賀 スポーツ小説にはいくつかの流派があって、エリート中のエリートを書き続ける作家さんもいれば、私のように名もなき脇役に注目するタイプもいる。スポーツのどこにドラマを見出すかだと思いますが、駅伝の面白さはまさにそこですね。個人技の中にチームの物語があり、そこから枝分かれした脇役がたくさんいる。その面白さが、駅伝小説を何作も書いてしまう理由かもしれません。 森山 額賀さんは、もともと陸上をやられていたわけでもないのに、どうしてこんなにリアルに駅伝を書けるのでしょうか。 額賀 走るのは嫌いです。走りたくない! でも、やっぱり見るのが好きなんですよね。自分が走らない、走れないからこそ、競技シーンを手癖で書いてしまわないように気をつけています。実際に走る人が書いた文章を読むと、やはり私とは違いますね。『ひなたの中継点』も、走る描写の感覚が非常に丁寧です。森山さんはその感覚を活かして書き続けたほうが、絶対にいいと思います。もちろん、スポーツばかり書くわけではないのかもしれませんが。 写真三宅史郎
高校駅伝全国優勝を目指す女子高生たちの青春を描き、松本清張賞を受賞した 『ひなたの中継点』 刊行を記念して、これがデビュー作となる森山世衣さんと清張賞の先輩・額賀澪さんの対談が実現! 前編では、お互いの小説の共通点である「駅伝」を語り尽くします。 ◆◆◆
額賀 今年の松本清張賞の最終候補が発表されたとき、『ひなたの中継点』というタイトルを見て、「これは絶対に駅伝の話だ!」と思ったんです。受賞が決まったあとにあらすじを読んでみたら、やっぱり駅伝の話だったので、実際に読めるのをめちゃくちゃ楽しみにしていました。 森山 本当ですか、嬉しいです。 額賀 贈呈式で文春の編集者さんからプルーフ(見本の冊子)をもらえて、楽しみすぎてパーティーの最中に冒頭を読み始めてしまったんです。私も駅伝やマラソンを見るのが大好きで、小説にも書いたことがあるので、競技シーンを書く楽しさも難しさも分かります。だからこそ、いろいろな苦労や工夫が見えました。スピーチで森山さんご自身が走る方だと仰っていましたけど、体内の血や熱の巡りに注目して書いているのが伝わってきて、走る人だからこそ書ける文章だなという印象が強く残りましたね。私はまったくスポーツをしないので、やっぱり書き方が変わるんだなと読んでいて思いました。 森山 そうなんですね。 額賀 ミステリが絡んでいるのもいいですよね。今の時代、“スポーツ”や“青春”だけでデビューしてしまうと、その先が意外と苦しいかもしれない。そこにミステリ的な仕掛けを組み込めるというのを、デビュー作で見せておくのは、すごく大事だと思います。 森山 『ひなたの中継点』がミステリとして通用するのか不安で、帯に“ミステリ”とうたって大丈夫なのかドキドキしていたくらいなのですが……。 額賀 何と言われようと遠慮なく付けたほうがいいですよ。デビュー作は作家の名刺代わりですから。編集者たちが、「この人はこういうものも書けるかもしれない」と想像する余地はできるだけ広げておいたほうがいい。 もしかしたら、SNSのコメントやネット書店のレビューでミステリ部分について厳しい意見が届くかもしれないですけど、気にする必要はないと思います。これは「ある」ことが重要なので。 森山 「ある」ことが重要……。なるほど、ちょっと自信がつきました(笑)。
額賀 女子駅伝は、私もいつか書きたいと思って取材もしていたんです。女子アスリートは男子にはない問題を抱えていますよね。怪我や勝敗、駅伝を走る意味といったメンタル面に加え、体の成長や体重の増加、生理の問題、そして卒業後のキャリア、結婚、出産、子育てなど。女子アスリートは考えなければいけないことが多く、男子より競技への向き合い方がシンプルではない。それがこの作品には如実に出ていると思いました。 エースの瑞月が事故で抜けた穴をどう埋めるかというときにメンバーそれぞれが、留学生の問題、貧血や生理などの問題を葛藤として抱え、それがミステリにも絡んでくる。女子スポーツならではの繊細な題材を追うことで、本筋の事件の真相が明らかになっていく構成がすごくいいと思いました。特に留学生の問題については泉秀一さんの 『アフリカから来たランナーたち』 という新書を先に読んでいたので、ザワディの話は特に解像度高く読めました。 森山 『ひなたの中継点』をミステリにしたのは、女子スポーツの現実をそのまま描いてしまうと、テーマが重たくなりすぎるからなんです。ただただ「女子はつらい」と訴えるだけの小説では面白くないし、男性読者は引いてしまうかもしれない。そこで女子スポーツの現実を見せるだけでなく、それをミステリという器を使ってうまく包み込みたいと考えました。 額賀 女子スポーツを書くと重くなりがちというのは、その通りだと思います。スポーツ小説の作家仲間と話していても、「なぜフィクションの題材は男子ばかりなのか」という話題がよく出るんです。 森山 他のスポーツでもそうなんですね。 額賀 例えば野球でもサッカーでも、フィクションとなるとまず男子が主人公になりがちですよね。もちろん、男子のほうが身体能力が高いからという理由はありますが、個人的に、その競技の面白さを純粋に書きたいと思ったとき、女子スポーツ特有の“重さ”を盛り込むと、主題が多くブレてしまうのがネックなんじゃないかと。その重さを説教くさく感じさせずにミステリというパッケージに落とし込むという作戦は、とても成功していると思います。
森山 『ひなたの中継点』の元になった、同じメンバーが登場するけれどミステリではない話があるのですが、みんなつらくて悩んでいて、重すぎて自分でも読み返すのがしんどいんです。走ること自体のハードルが高すぎて、タイムを追求する以前に大きな壁がある、という感じでした。 額賀 私がなかなか女子駅伝の話が書けずにいるのも、理由は多分それですね。駅伝を書くなら競技の素晴らしさを書きたいのに、その手前の話がメインになってしまう。女子スポーツがなかなかフィクションの題材にならないのは、そのジレンマがあるからだと思います。 森山 難しいですよね。ダンスやチアのように華やかなものは見かける気はしますが。 額賀 陸上競技のようにシンプルなスポーツになればなるほど、“女子はシンプルではいられない”という宿命のようなものがあって、それが書き手のハードルになっている。森山さんはミステリを推進力にして読ませるという形でクリアしました。それが女子スポーツをエンタメとして軽やかに書くための一つの方法だったのかもしれないですね。 森山 ミステリは謎が解決することによって、エンタメとしてしっかり終われる感じがありました。
額賀 スポーツはそれ自体がエンタメなんですから、スポーツ小説はエンタメとして面白くあってほしいですよね。『ひなたの中継点』の最後にはかなりシリアスで重たい部分もありますが、それでも爽やかな気持ちで読み終えることができたのは、書き手にかなりの筆力があるからだと思いました。 森山 ありがとうございます。そう言っていただけて、すごく嬉しいです! 額賀 最後の一文がとても好きで、ネタバレになるので実際に読んで確かめていただきたいのですが、あるのとないのとでは読後の余韻がまったく変わる、良い締め方だなと青春ものの小説を書く人間として思いました。 森山 青春小説は締めが大事だと思います。登場人物を爽やかに送り出してあげたいという気持ちが強くありました。 額賀 10代の子たちの話の場合、エンディング以降の人生のほうが圧倒的に長いわけですから、この子たちはこのあと良い人生を歩んでいくんだな、と思える終わり方であってほしいですよね。とくに私はここ数年、児童書も書いているので主人公と同世代の子が読むことを考えてしまうんです。たとえば夜寝る前に読み終えて、次の日に学校に行くその子に、どんな気持ちになってほしいかを考えると、ハッピーエンドでなくてもいいから、先に希望があることが分かるラストであってほしいと思います。その点で『ひなたの中継点』は、きっと読者の方も安心して本を閉じられると思います。
森山 額賀さんの 『タスキメシ』は男子高校生のヒリヒリ感が、ちょっと怖いくらいリアルですよね。「自分がこいつより速く走れるのか」、というライバル関係やチーム内の序列、スタメン争いのバチバチした感じが、駅伝ならではのエネルギーになっていて。一方で、『ひなたの中継点』ではチーム内の序列に対する葛藤はありつつも、みんながまず「走る」ということに向き合って、そこから駅伝というチーム競技に挑んでいきます。同じ駅伝という競技でも書き方が違っていて面白いなと思いました。 額賀 『タスキメシ』は兄弟の話ですから、余計にヒリヒリ感がありますよね。兄弟だけど、弟のほうが強いんだろうな、というのはスポーツ・フィクションあるあるでもある。『ひなたの中継点』を読んで、チームの絶対的エースが不在になったときに、個人がどうこうというより、まずこの欠陥を抱えたチームをなんとかしなければいけないという意識が、女子は働きやすいのかもしれないと思いました。私が駅伝の面白いと思っているところは、マラソンという個人技の極みのような競技をやっている人間たちが、集団スポーツとしてチームで勝とうとする、そのいびつさなんですよね。仲が悪くてもチームだし、仲が良くても蹴落とし合いがある。そういった部分がフィクション、とくに小説の題材として面白いんです。 森山 そうですね。私もそう思います。たとえばサッカーだったら、シュートでゴールを決めた選手が目立ちますが、そこにはアシストした選手もいて、守備の選手もいるので、誰がどのくらいチームに貢献したのかを比べるのは難しいですが、駅伝はタイムを見れば誰が活躍して、誰が活躍しなかったのかが一目瞭然です。ほかの選手が良い区間順位で走っているなか、ひとりだけ区間順位が15位だったりすると、「あいつがだめだった」と思われてしまう。 額賀 誰が活躍し、誰が敗北を決定づけてしまったのかが、試合結果から無慈悲に分かってしまいますからね。残酷な競技です。 森山 実際の試合では走っている位置やレース展開によって走りやすさが全然違うので、そういった部分も加味してほしいと思うけれど、記録には何も残らないんですよね。 額賀 タイムと区間順位だけが無機質に残るだけですからね。でも小説だったら、そういった結果には現れないドラマが書ける。それが面白いところだと思います。
額賀 「Number」みたいな雑誌でインタビューが載るような選手のキャリアは、たくさんの人の目に触れて物語になりますが、例えば日本代表まであと一歩のところだった……という選手などは、記録に載るほかはマニアの記憶にしか残らず、歴史とともに忘れ去られてしまいます。でも、小説で書いて面白いのは、そういう人たちなんですよ。ギリギリで日本代表になれなかった選手にスポットを当てられる。『ひなたの中継点』の主人公が、エースの瑞月ではなくナンバーツーの麦だというのも、そういうことだと思います。 森山 なるほど。額賀さんの陸上作品の書き方も、まっすぐアスリートにフォーカスするというよりは、少し周縁部から攻めていますよね。額賀さんが競技を見る側の視点を持たれているのも大きいのかなと。 額賀 スポーツ小説にはいくつかの流派があって、エリート中のエリートを書き続ける作家さんもいれば、私のように名もなき脇役に注目するタイプもいる。スポーツのどこにドラマを見出すかだと思いますが、駅伝の面白さはまさにそこですね。個人技の中にチームの物語があり、そこから枝分かれした脇役がたくさんいる。その面白さが、駅伝小説を何作も書いてしまう理由かもしれません。 森山 額賀さんは、もともと陸上をやられていたわけでもないのに、どうしてこんなにリアルに駅伝を書けるのでしょうか。 額賀 走るのは嫌いです。走りたくない! でも、やっぱり見るのが好きなんですよね。自分が走らない、走れないからこそ、競技シーンを手癖で書いてしまわないように気をつけています。実際に走る人が書いた文章を読むと、やはり私とは違いますね。『ひなたの中継点』も、走る描写の感覚が非常に丁寧です。森山さんはその感覚を活かして書き続けたほうが、絶対にいいと思います。もちろん、スポーツばかり書くわけではないのかもしれませんが。 写真三宅史郎
この記事の単語 (241)
×24
額賀
かくが
Kakuga (surname)
×21
森山
もりおま
Morioma (surname)
×19
駅伝
えきでん
1. long-distance relay race 2. stagecoach; post horse
×14
女子
じょし
woman; girl
×12
日向
ひなた
sunny place; in the sun
×10
競技
きょうぎ
game; match; contest
×10
面白い
おもしろい
1. interesting; fascinating; intriguing; enthralling 2. amusing; funny; comical
×8
知れる
しれる
1. to become known; to come to light; to be discovered 2. to be known; to be understood
×7
選手
せんしゅ
player (sports); athlete; team member
×6
男子
だんし
youth; young man
×4
デビュー作
デビューさく
one's first work; debut work
×4
実際
じっさい
1. reality; actuality; truth; fact; actual conditions 2. practice (as opposed to theory)
×4
部分
ぶぶん
portion; section; part
×4
題材
だいざい
subject; theme
×3
青春
せいしゅん
youth; springtime of life; adolescent
×3
描く
えがく
1. to draw; to paint; to sketch 2. to depict; to describe
×3
松本清張
まつもとせいちょう
Matsumoto Seichou (1909.12.21-1992.8.4) (person)
×3
受賞
じゅしょう
winning (a prize)
×3
こそ
1. it is ... that ...; precisely; in particular; definitely; for sure; only (when, after, because, etc.) 2. although; while; it is the case that ... but
×3
書き方
かきかた
1. way of writing; manner of writing 2. penmanship (esp. used in old textbooks); calligraphy
×3
作家
さっか
author; writer; novelist; artist
×3
抱える
かかえる
1. to hold or carry under or in the arms 2. to have (esp. problems, debts, etc.)
×3
主人公
しゅじんこう
1. protagonist; main character; hero(ine) (of a story) 2. head of household
×3
感じ
かんじ
feeling; sense; impression
×3
活躍
かつやく
1. activity (esp. energetic); great efforts; conspicuous service 2. to flourish; to participate actively; to play an active role
×3
区間
くかん
1. section (of track, etc.); segment; dimension 2. interval
×3
順位
じゅんい
order; rank; position (e.g. in a race); precedence
×2
全国
ぜんこく
the whole country
×2
優勝
ゆうしょう
overall victory; championship
×2
目指す
めざす
1. to aim at (for, to do, to become); to try for; to have an eye on 2. to go toward; to head for
×2
女子高生
じょしこうせい
female high-school student
×2
刊行
かんこう
publication; issue
×2
記念
きねん
commemoration; celebration; honoring the memory of something; turning something into a memento; memory
×2
衣
きぬ
clothing; garment; dress
×2
清張
きよはる
Kiyoharu (given)
×2
賞
しょう
prize; award
×2
対談
たいだん
talk; dialogue; conversation
×2
実現
じつげん
implementation (e.g. of a system); materialization; materialisation; realization; realisation; actualization; actualisation
×2
前編
ぜんぺん
first part; first volume; prequel
×2
互い
たがい
each other; one another
×2
共通点
きょうつうてん
point in common; common feature
×2
語る
かたる
1. to talk about; to speak of; to tell; to narrate 2. to recite; to chant
×2
絶対
ぜったい
1. definitely; absolutely; unconditionally 2. absolute; unconditional; unmistakable
×2
嬉しい
うれしい
1. happy; glad; pleased; delighted; overjoyed 2. joyful; delightful; gratifying; pleasant
×2
編集者
へんしゅうしゃ
editor (in publishing, etc.)
×2
注目
ちゅうもく
notice; attention; observation
×2
全く
まったく
1. really; truly; entirely; completely; wholly; perfectly 2. indeed
×2
絡む
からむ
1. to entangle; to entwine 2. to pick a quarrel; to find fault
×2
重要
じゅうよう
important; momentous; essential; principal; major
×2
生理
せいり
1. physiology 2. menstruation; one's period; menses
×2
向き合う
むきあう
1. to be opposite; to face each other 2. to confront (an issue); to face
×2
作品
さくひん
work (e.g. book, film, composition, etc.); opus; performance; production
×2
瑞
みず
1. youth; freshness; purity; luster (lustre); beauty 2. good omen
×2
葛藤
かっとう
conflict; complication; troubles; discord
×2
現実
げんじつ
reality; actuality; hard fact
×2
重たい
おもたい
1. heavy; weighty 2. heavy (feeling, atmosphere, etc.); serious; gloomy; depressing
×2
読者
どくしゃ
reader
×2
重さ
おもさ
weight
×2
自体
じたい
1. itself 2. one's own body; oneself
×2
書き手
かきて
1. writer; painter; drawer; calligrapher 2. skilful writer; skilful painter
×2
可成
かなり
considerably; fairly; quite
×2
爽やか
さわやか
1. fresh; refreshing; invigorating 2. clear (e.g. voice); fluent; eloquent
×2
人間
にんげん
1. human being; human; person; man; mankind; humankind 2. character (of a person)
×2
人生
じんせい
(human) life (i.e. conception to death)
×2
序列
じょれつ
rank; ranking order; hierarchy
×2
個人技
こじんぎ
individual technique (in team sports); individual skills; individual play
×2
仲
なか
relation; relationship
×2
記録
きろく
1. record; minutes; document 2. record (e.g. in sports); results; score
×2
物語
ものがたり
tale; story; legend
×2
代表
だいひょう
1. representative; representation; delegation; type; example; model 2. switchboard number; main number
×2
陸上
りくじょう
1. (on) land; ground; shore 2. track-and-field events
×2
脇役
わきやく
supporting role (actor); minor role
×2
感覚
かんかく
sense; sensation; feeling; intuition
×1
最終
さいしゅう
last; final; closing
×1
候補
こうほ
1. candidate; contender; prospect; pick; choice; list 2. candidacy; candidature; nomination
×1
発表
はっぴょう
announcement; publication; presenting; statement; communique; making known; breaking (news story); expressing (one's opinion); releasing; unveiling
×1
決まる
きまる
1. to be decided; to be settled; to be fixed; to be arranged 2. to be unchanging; to be the same (as always); to be fixed; to be set
×1
粗筋
あらすじ
outline; summary; argument
×1
目茶苦茶
めちゃくちゃ
1. absurd; unreasonable; nonsensical; preposterous; incoherent 2. extreme; senseless; reckless; wanton
×1
本当
ほんとう
1. truth; reality; actuality; fact 2. proper; right; correct; official
×1
贈呈式
ぞうていしき
presentation ceremony
×1
文春
ふみはる
Fumiharu (given)
×1
見本
みほん
1. sample; specimen; pattern 2. model; example
×1
冊子
さっし
book; booklet; story book; pamphlet; notebook
×1
最中
さいちゅう
(in) the middle of; (in) the midst of; (in) the course of; (at) the height of
×1
冒頭
ぼうとう
beginning; start; outset
×1
難しさ
むずかしさ
(degree of) difficulty
×1
苦労
くろう
1. trouble; hardship; difficulty; labour; labor; toil; pains 2. anxiety; worry; concern; cares
×1
工夫
くふう
1. devising (a way); contriving; figuring out; coming up with; working out; inventing 2. device; design; idea; plan; invention
×1
御自身
ごじしん
himself; yourself; herself
×1
仰る
おっしゃる
to say; to speak; to tell; to talk
×1
体内
たいない
interior of the body
×1
巡り
めぐり
1. circumference; girth 2. tour; pilgrimage
×1
伝わる
つたわる
to be handed down; to be introduced; to be transmitted; to be circulated; to go along; to walk along
×1
印象
いんしょう
impression
×1
意外
いがい
unexpected; surprising
×1
苦しい
くるしい
1. painful; difficult; tough; hard 2. distressing; (psychologically) difficult; stressful; awkward (e.g. position)
×1
仕掛け
しかけ
1. device; contrivance; mechanism; gadget 2. trick; trap; calculated manipulation; gambit
×1
組み込む
くみこむ
to insert; to include; to incorporate; to cut in (printing)
×1
通用
つうよう
1. popular use; circulation 2. to pass as; to pass for
×1
不安
ふあん
anxiety; uneasiness; worry; apprehension; fear; insecurity; suspense
×1
帯
おび
1. obi; kimono sash 2. paper wrapper on books, CDs, etc.
×1
名刺
めいし
business card
×1
想像
そうぞう
imagination; guess
×1
余地
よち
place; room; margin; scope
×1
広げる
ひろげる
1. to spread; to extend; to expand; to enlarge; to widen; to broaden 2. to unfold; to open; to unroll; to unwrap
×1
届く
とどく
1. to reach; to touch; to get to; to carry (of sound) 2. to be delivered; to arrive
×1
自信
じしん
self-confidence; confidence (in oneself)
×1
取材
しゅざい
1. news coverage; collecting data (e.g. for an article); covering (something for media) 2. interview
×1
怪我
けが
injury (to animate object); hurt
×1
勝敗
しょうはい
victory or defeat; issue (of battle); outcome
×1
メンタル面
メンタルめん
mental aspect; mental side
×1
成長
せいちょう
1. growth; development; growing up; becoming an adult 2. growth (of a company, the economy, etc.)
×1
体重
たいじゅう
(body) weight
×1
増加
ぞうか
increase; rise; growth; addition; increment
×1
卒業後
そつぎょうご
after graduation
×1
出産
しゅっさん
1. childbirth; (giving) birth; delivery; parturition; confinement 2. production (of goods)
×1
子育て
こそだて
child rearing; child raising; raising children; parenting
×1
如実
にょじつ
1. reality; actuality; actual conditions; true situation; faithful representation; vivid depiction 2. ultimate reality; absolute truth
×1
穴
あな
1. hole; opening; perforation 2. pit; hollow; hole (in the ground, etc.)
×1
埋める
うめる
1. to bury (e.g. in the ground) 2. to fill up (e.g. audience fills a hall); to cause to be packed
×1
貧血
ひんけつ
anemia; anaemia
×1
繊細
せんさい
1. dainty; delicate (e.g. fingers); fine; slim 2. sensitive; delicate (feelings, sense, etc.); subtle
×1
追う
おう
1. to chase; to run after; to pursue; to follow after 2. to follow (a set order, a trend, etc.)
×1
本筋
ほんすじ
main thread (of a story)
×1
事件
じけん
event; affair; incident; case; plot; trouble; scandal
×1
真相
しんそう
truth; real situation
×1
明らか
あきらか
1. clear; obvious; evident; plain; definite 2. bright; light
×1
構成
こうせい
composition; construction; formation; makeup; structure; organization; organisation
×1
新書
しんしょ
1. new book 2. 17x11 cm paperback book
×1
解像度
かいぞうど
resolution (of a display, printer, scanner, etc.)
×1
そのまま
1. without change; as is 2. just like; extremely similar
×1
唯々
ただただ
absolutely; only
×1
訴える
うったえる
1. to raise; to bring to (someone's attention) 2. to appeal to (reason, emotions, etc.); to work on (one's emotions); to play on (one's sympathies)
×1
器
うつわ
1. bowl; vessel; container 2. ability; capacity; calibre; caliber
×1
旨い
うまい
1. skillful; skilful; clever; expert; wise; successful 2. delicious; appetizing; appetising; tasty
×1
包み込む
つつみこむ
to wrap up
×1
通り
とおり
1. avenue; street; way; road 2. coming and going; street traffic
×1
仲間
なかま
1. company; fellow; colleague; associate; comrade; mate; group; circle of friends; partner 2. member of the same category
×1
話題
わだい
topic; subject
×1
他
た
other (esp. people and abstract matters)
×1
野球
やきゅう
baseball
×1
身体能力
しんたいのうりょく
physical ability
×1
個人的
こじんてき
personal; individual; private
×1
純粋
じゅんすい
pure; true; genuine; unmixed
×1
特有
とくゆう
characteristic (of); peculiar (to)
×1
盛り込む
もりこむ
1. to incorporate; to include 2. to fill (a vessel) with
×1
主題
しゅだい
subject; theme; motif
×1
説教
せっきょう
1. sermon; preaching 2. remonstration; scolding; lecturing
×1
感じる
かんじる
to feel; to sense; to experience
×1
落とし込む
おとしこむ
1. to take down in notes (meeting minutes, etc.) 2. to apply (concepts, ideas, etc. to specific processes or methods)
×1
作戦
さくせん
1. tactics; strategy 2. military operation; naval operation
×1
成功
せいこう
success; hit
×1
登場
とうじょう
1. entry (on stage); appearance (on screen) 2. entrance; introduction (into a market)
×1
悩む
なやむ
to be worried; to be troubled
×1
読み返す
よみかえす
to reread; to read again
×1
しんどい
1. tired; frazzled 2. tiresome; tiring; draining; bothersome; worrisome
×1
追求
ついきゅう
pursuit (of a goal, ideal, etc.); search; chase; seeking after
×1
以前
いぜん
ago; since; before; previous
×1
多分
たぶん
1. perhaps; probably 2. generous; many; much; great
×1
素晴らしい
すばらしい
wonderful; splendid; magnificent
×1
手前
てまえ
1. before oneself; in front of one; nearby 2. a bit before reaching (a location); this side (of a location)
×1
華やか
はなやか
showy; brilliant; gorgeous; florid; gay
×1
見掛ける
みかける
to (happen to) see; to notice; to catch sight of
×1
陸上競技
りくじょうきょうぎ
track-and-field events
×1
宿命
しゅくめい
fate; destiny; predestination
×1
のよ
Noyo (unclass)
×1
うな
eel (esp. the Japanese eel, Anguilla japonica)
×1
推進力
すいしんりょく
propulsive power; driving force
×1
軽やか
かろやか
light; easy; non-serious; minor
×1
方法
ほうほう
method; process; manner; way; means; technique
×1
謎
なぞ
1. riddle; puzzle; enigma; mystery 2. enigmatic; mysterious
×1
解決
かいけつ
settlement; solution; resolution
×1
筆力
ひつりょく
strength of the brush stroke; power of the pen; ability to write
×1
有り難う
ありがとう
thank you; thanks
×1
確かめる
たしかめる
to ascertain; to check; to make sure
×1
読後
どくご
after reading a book
×1
余韻
よいん
1. reverberation; swelling (of a hymn); trailing note 2. lingering memory; aftertaste
×1
春物
はるもの
item used during spring (esp. clothing)
×1
青春小説
せいしゅんしょうせつ
youth novel
×1
締め
しめ
1. tie up; bind; fastening; tightening 2. sum; total amount; total
×1
登場人物
とうじょうじんぶつ
character (in a play or novel); dramatis personae
×1
送り出す
おくりだす
to send out; to forward; to show (a person) out
×1
以降
いこう
on and after; as from; hereafter; thereafter; since
×1
圧倒的
あっとうてき
overwhelming
×1
歩む
あゆむ
1. to walk; to go on foot 2. to tread (a figurative path); to follow; to lead (a life); to experience
×1
児童書
じどうしょ
children's book
×1
同世代
どうせだい
same generation; one's generation
×1
希望
きぼう
hope; wish; aspiration
×1
閉じる
とじる
to close (e.g. book, eyes, meeting, etc.); to shut
×1
此奴
こいつ
1. he; she; this fellow; this guy; this person 2. this; this one; this thing
×1
争い
あらそい
dispute; strife; quarrel; dissension; conflict; rivalry; contest
×1
挑む
いどむ
1. to challenge to (a fight, game, etc.); to throw down the gauntlet; to contend for 2. to tackle (e.g. a problem); to attempt; to go after (a prize, record, etc.)
×1
余計
よけい
1. too many; too much; excessive; superfluous; superabundant; extra; spare; surplus 2. unnecessary; needless; uncalled-for; otiose
×1
不在
ふざい
1. absence 2. disregard; indifference
×1
個人
こじん
individual; private person; personal; private
×1
どうこう
trend; tendency; movement; attitude
×1
欠陥
けっかん
defect; fault; flaw; deformity; deficiency; shortage; gap
×1
意識
いしき
1. consciousness 2. becoming aware (of); awareness; sense
×1
極み
きわみ
1. height; acme; extremity; peak 2. end; limit
×1
集団
しゅうだん
group; mass
×1
歪
いびつ
1. distorted; crooked; irregular; warped 2. oval; elliptical shape
×1
蹴落とす
けおとす
to kick down; to defeat
×1
目立つ
めだつ
to be conspicuous; to stand out
×1
守備
しゅび
defense; defence
×1
貢献
こうけん
contribution (furthering a goal or cause); services (to a cause)
×1
一目
いちもく
1. look; glance 2. stone (in the game of go)
×1
瞭然
りょうぜん
obvious; evident; clear
×1
彼奴
あいつ
he; she; that guy
×1
敗北
はいぼく
1. defeat 2. to be defeated
×1
決定
けってい
decision; determination
×1
無慈悲
むじひ
merciless; ruthless; pitiless; unfeeling
×1
残酷
ざんこく
cruel; brutal; ruthless; merciless; inhuman
×1
位置
いち
place; situation; position; location
×1
展開
てんかい
1. development; evolution; progression; unfolding; (plot) twist 2. expansion; spreading out; extending; deployment; building up
×1
全然
ぜんぜん
1. (not) at all; (not) in the slightest 2. wholly; entirely; completely; totally
×1
加味
かみ
1. seasoning; flavoring; flavouring 2. addition; inclusion; taking into account
×1
無機質
むきしつ
1. inorganic matter; mineral matter 2. cold; inhuman; robotic
×1
結果
けっか
1. result; consequence; outcome; effect 2. coming to fruition; bearing fruit
×1
現れる
あらわれる
1. to appear; to come in sight; to become visible; to come out; to embody; to materialize; to materialise 2. to be expressed (e.g. emotions); to become apparent (e.g. trends, effects)
×1
みたい
-like; sort of; similar to; resembling
×1
触れる
ふれる
1. to touch; to feel 2. to touch (with)
×1
一歩
いっぽ
1. (a) step; one step 2. level; stage; step
×1
記憶
きおく
1. memory; recollection; remembrance 2. storage
×1
忘れ去る
わすれさる
to forget completely; to leave behind
×1
当てる
あてる
1. to hit 2. to expose
×1
麦
むぎ
wheat; barley; oat (oats)
×1
周縁
しゅうえん
fringe; rim; periphery; borders; outskirts
×1
攻める
せめる
to attack; to assault; to assail
×1
視点
してん
opinion; point of view; visual point
×1
流派
りゅうは
school (e.g. of ikebana)
×1
見出だす
みいだす
1. to find out; to discover; to notice; to detect 2. to select; to pick out
×1
正に
まさに
1. exactly; surely; certainly; just 2. right then; just then; at that moment
×1
枝分かれ
えだわかれ
ramification; branching off
×1
元々
もともと
originally; by nature; from the start
×1
手癖
てくせ
1. having sticky fingers; compulsive thievery 2. habitual movement of one's hands
×1
描写
びょうしゃ
depiction; description; portrayal
×1
非常
ひじょう
1. emergency 2. extraordinary; unusual
×1
生かす
いかす
1. to make (the best) use of; to put to good use; to leverage (skills, attributes, experience, etc.); to capitalise on (experience, etc.) 2. to let live; to keep alive
×1
三宅
さんたく
Santaku (surname)
×1
史郎
しろう
Shirou (masc)