Published: 2025-03-27 21:10

10年落ちの“ゲレンデ”、別トラブル解決へ

29歳で人生初のフェラーリを購入した『GQ JAPAN』の編集部員のイナガキが、ひょんなことからメルセデスの“ゲレンデ（Gクラス）”を購入することに。はたして、“跳ね馬”の次はいかに？

【写真を見る】わが“ゲレンデ”の別トラブルの詳細と激安パーツ

わがゲレンデは、エンジンチェックランプ点灯による点検・修理のため、しばらく、主治医であるエスアンドカンパニーの鹿田能規代表に託していた。

実は今回のトラブルが発生する少し前から左テールランプがやや不調だった。点灯はするものの、接点不良のため、時々メーターに、ランプ交換を促すエラーが表示されていた。

これでは点灯しなくなるのも時間の問題だ。テールランプの無灯火は、車検に通らない。道路運送車両の保安基準第128条に尾灯の灯光の色や明るさ、取付位置などの基準が定められており、その基準に適合しないからだ。また、道路交通法の「整備不良（尾灯等）」に該当し、違反点数は1点、反則金は7000円となる。

完全に点灯しなくなってから交換すれば？ という考えもよぎったが、パーツがすんなり入荷するとは限らない。

主治医に相談したところ「修理で預かっている今のうちに交換しましょう」と、提案された。

が、メルセデス・ベンツのパーツである。きっと安くはないだろう。調べると、左右で¥100,000ほどするらしい。片側に不調が出た場合、反対側も遅かれ早かれ不調になる可能性が高いという。しかし毎日乗るわけでもないから、¥100,000ほどの出費はちょっと痛い。

その旨を伝えると「新品を購入しなくても大丈夫。メルカリや、ヤフオク（Yahoo!オークション）の中古品で十分でっせ」と、教えてくれた。

早速調べると、複数個出品されている。とはいえ、いずれも現物の確認ができない。写真と文字情報で状態を推測するしかない。

素人にはハードルが高い。どれも、それなりの状態に見える。深く考えるのをやめ、軽い気持ちで一番安い中古商品を買うことにした。

見つけたのはメルカリに出品されていたモノで、タイトルは「美品 ベンツ ゲレンデ W463 Gクラス 純正 テールランプ 左右セット」。価格は¥29,800だった。

ほかの中古商品がおおよそ¥40,000〜50,000だったから、2万円台は買い得だ。“美品”という言葉を信じ、勢いポチッとした。

数日後に届いた左右テールランプセットは、パッと見たところ状態は悪くなさそう。

早速、エス＆カンパニーに持ち込むと、「ええ状態やないですか。これなら大丈夫でしょう」という。

早速交換すると、ピタリと警告灯は点灯しなくなった。ブレーキランプもウインカーランプも問題なく作動する。¥29,800という安価はちょっと不安だったが、稀有に終わった。

ちなみに、ネット上では非純正の左右テールランプセットがいくつも販売されていた。中でも、“流れる（シーケンシャル）ウインカー”仕様が気になり、換装しようとしたものの止められた。モノによっては耐久性に難アリで、すぐに壊れるそうだ。正体不明のアフターパーツの装着はやっぱり危険なようだ。