土星が10月4日に見頃、昨年に消えかけた環が復活! 観察するコツを専門家に聞いた
予習
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土星
どせい
Saturn (planet)
×16
環
かん
1. ring; band; rim 2. ring
N1×10
衝
しょう
1. important point (e.g. on a route) 2. important role (responsibility, etc.)
N1×9
地球
ちきゅう
Earth; the globe
×10
観測
かんそく
observation; survey; measurement
N2
2026年10月4日、土星が「衝(しょう)」を迎える。このころ、土星は1年のうちで一番明るく、大きく見える。この日を待ちわびていた天文ファンもいるだろう。2025年は土星の環がほとんど見えなかったが、再び見えるようになっているからだ。
しかも、この天体ショーは一晩では終わらない。土星はとても遠くにあるので、ゆっくり移動するように見える。そのため、見頃となる時期も衝の前後数週間にわたって続く。雲の関係で観測できない日があっても大丈夫だ。
ここでは、土星の衝とはどんなことなのか、土星とその環を観測するために必要なものは何なのかについて解説しよう。
2026年10月4日、土星が「衝(しょう)」を迎える。このころ、土星は1年のうちで一番明るく、大きく見える。この日を待ちわびていた天文ファンもいるだろう。2025年は土星の環がほとんど見えなかったが、再び見えるようになっているからだ。 しかも、この天体ショーは一晩では終わらない。土星はとても遠くにあるので、ゆっくり移動するように見える。そのため、見頃となる時期も衝の前後数週間にわたって続く。雲の関係で観測できない日があっても大丈夫だ。 ここでは、土星の衝とはどんなことなのか、土星とその環を観測するために必要なものは何なのかについて解説しよう。
「衝」とは、地球が太陽と外惑星(地球よりも外側にある太陽系の惑星)との間に入り込み、その星が太陽のちょうど反対側に来ることを言う。土星は約378日ごとに衝を迎える。 「太陽に照らされた土星を正面から見られるということです。さらに、土星が地球から一番近い位置に来るので、一番大きく見えます」と、米コネティカット・カレッジで天文学を教えるアレックス・ジャンニナス氏は説明する。「この2つの現象が重なることで、土星が大きく、明るく見えるので、観測に最適なタイミングとなるのです」
この日の土星は一晩中輝き続けるので、とても見つけやすい。日没ごろに東の空に姿を現し、真夜中ごろに南の空の高い位置に達して、日の出ごろに西の空に沈む。 特別なものがなくても十分探せるが、星空観測アプリがあれば、とても簡単に見つけられる。日没後の東の空(または日の出前の西の空)を見て、黄色っぽい明るい点を探してみよう。またたいて見えることが多い恒星と違い、惑星はあまりまたたかずに光る(編注:国立天文台によれば、くじら座の領域にあって、明るさは0.3~0.5等)。 ただし、土星の環を見るには高倍率の双眼鏡か天体望遠鏡が必要だ。ジャンニナス氏は、「天候や観測条件にもよりますが、環を見るには、最低でも25倍から35倍の倍率をおすすめします」と述べる。 望遠鏡を使ってしっかり観測したいなら、地平線近くではなく、空の高い位置にあるときが狙い目だ。高度が低いと、地球の大気をより長く光が通過することになる。 視界をさえぎるものがない場所を選び、望遠鏡を屋外の気温になじませてから観測しよう。惑星は明るいので、光害によって見えなくなることはないだろうが、暗い空の方がはっきり見える。 望遠鏡を持っていないなら、各地の天文台や科学館、天文クラブなどで行われている観測会を探してみるのもいいだろう。
地球と同じように、土星の自転軸も傾いている。環は土星の赤道付近を取り巻いているので、同じように傾いている。そのため、公転する地球と土星の位置関係によって、地球から見た土星の環の角度も少しずつ変化する。 地球が土星の環を真横から見ることになると、環が消えたように見える「環の消失」が起きる。これが起こるのは、13年から15年に一度だ。土星の主な環は直径約27万キロにわたって広がっているが、厚さはわずか10メートルほどと驚くほど薄いため、真横からだとほとんど見えなくなる。2025年にはこれが起こっていた。 「2026年10月の衝では、土星は地球から見て7度ほど傾き、南半球をわずかにこちらに向けている状態になります」とジャンニナス氏は言う。「そのため、はっきりと環が見られるでしょう」 土星は約29年かけて太陽の周囲を回っている。環が一番よく見えるタイミングと比べれば、2026年の環はまだかなり細い方だ。それでも、消えかけた環が戻ってくることは、2026年の衝の楽しみのひとつだ。
2026年10月4日、土星が「衝(しょう)」を迎える。このころ、土星は1年のうちで一番明るく、大きく見える。この日を待ちわびていた天文ファンもいるだろう。2025年は土星の環がほとんど見えなかったが、再び見えるようになっているからだ。 しかも、この天体ショーは一晩では終わらない。土星はとても遠くにあるので、ゆっくり移動するように見える。そのため、見頃となる時期も衝の前後数週間にわたって続く。雲の関係で観測できない日があっても大丈夫だ。 ここでは、土星の衝とはどんなことなのか、土星とその環を観測するために必要なものは何なのかについて解説しよう。
「衝」とは、地球が太陽と外惑星(地球よりも外側にある太陽系の惑星)との間に入り込み、その星が太陽のちょうど反対側に来ることを言う。土星は約378日ごとに衝を迎える。 「太陽に照らされた土星を正面から見られるということです。さらに、土星が地球から一番近い位置に来るので、一番大きく見えます」と、米コネティカット・カレッジで天文学を教えるアレックス・ジャンニナス氏は説明する。「この2つの現象が重なることで、土星が大きく、明るく見えるので、観測に最適なタイミングとなるのです」
この日の土星は一晩中輝き続けるので、とても見つけやすい。日没ごろに東の空に姿を現し、真夜中ごろに南の空の高い位置に達して、日の出ごろに西の空に沈む。 特別なものがなくても十分探せるが、星空観測アプリがあれば、とても簡単に見つけられる。日没後の東の空(または日の出前の西の空)を見て、黄色っぽい明るい点を探してみよう。またたいて見えることが多い恒星と違い、惑星はあまりまたたかずに光る(編注:国立天文台によれば、くじら座の領域にあって、明るさは0.3~0.5等)。 ただし、土星の環を見るには高倍率の双眼鏡か天体望遠鏡が必要だ。ジャンニナス氏は、「天候や観測条件にもよりますが、環を見るには、最低でも25倍から35倍の倍率をおすすめします」と述べる。 望遠鏡を使ってしっかり観測したいなら、地平線近くではなく、空の高い位置にあるときが狙い目だ。高度が低いと、地球の大気をより長く光が通過することになる。 視界をさえぎるものがない場所を選び、望遠鏡を屋外の気温になじませてから観測しよう。惑星は明るいので、光害によって見えなくなることはないだろうが、暗い空の方がはっきり見える。 望遠鏡を持っていないなら、各地の天文台や科学館、天文クラブなどで行われている観測会を探してみるのもいいだろう。
地球と同じように、土星の自転軸も傾いている。環は土星の赤道付近を取り巻いているので、同じように傾いている。そのため、公転する地球と土星の位置関係によって、地球から見た土星の環の角度も少しずつ変化する。 地球が土星の環を真横から見ることになると、環が消えたように見える「環の消失」が起きる。これが起こるのは、13年から15年に一度だ。土星の主な環は直径約27万キロにわたって広がっているが、厚さはわずか10メートルほどと驚くほど薄いため、真横からだとほとんど見えなくなる。2025年にはこれが起こっていた。 「2026年10月の衝では、土星は地球から見て7度ほど傾き、南半球をわずかにこちらに向けている状態になります」とジャンニナス氏は言う。「そのため、はっきりと環が見られるでしょう」 土星は約29年かけて太陽の周囲を回っている。環が一番よく見えるタイミングと比べれば、2026年の環はまだかなり細い方だ。それでも、消えかけた環が戻ってくることは、2026年の衝の楽しみのひとつだ。
この記事の単語 (91)
×26
土星
どせい
Saturn (planet)
×16
環
かん
1. ring; band; rim 2. ring
×10
衝
しょう
1. important point (e.g. on a route) 2. important role (responsibility, etc.)
×10
観測
かんそく
observation; survey; measurement
×9
地球
ちきゅう
Earth; the globe
×5
一番
いちばん
1. number one; first; first place 2. best; most
×4
太陽
たいよう
sun
×4
位置
いち
place; situation; position; location
×3
天文
てんもん
astronomy
×3
惑星
わくせい
planet
×3
望遠鏡
ぼうえんきょう
telescope
×3
傾く
かたむく
1. to incline toward; to slant; to lurch; to heel over; to be disposed to; to trend toward; to be prone to 2. to go down (sun); to wane; to sink; to decline
×2
待ち侘びる
まちわびる
to be tired of waiting; to wait impatiently
×2
再び
ふたたび
again; once more; a second time
×2
然も
しかも
1. moreover; furthermore 2. nevertheless; and yet
×2
ゆっくり
1. slowly; unhurriedly; without haste; leisurely; at one's leisure 2. easily (e.g. in time); well; sufficiently; amply; with time to spare
×2
移動
いどう
1. movement; transfer; migration; removal; travel 2. mobile; moving; traveling; travelling; roving
×2
見頃
みごろ
best time to see
×2
時期
じき
time; season; period; phase; stage
×2
前後
ぜんご
1. front and rear; front and back; before and behind; back and forth 2. before and after
×2
数週間
すうしゅうかん
several weeks; a few weeks
×2
解説
かいせつ
explanation; commentary; exposition; elucidation
×2
瞬く
またたく
1. to blink (one's eyes); to wink; to bat 2. to twinkle (e.g. stars); to flicker; to waver
×2
倍率
ばいりつ
1. magnification; leverage; amplification; scaling factor; scale factor 2. competitiveness rating (e.g. for university entrance); applicant-to-acceptance ratio
×2
真横
まよこ
(right at the) side; just beside
×2
起こる
おこる
to occur; to happen
×2
僅か
わずか
1. (a) little; (a) few; slight; small (amount); trifling; meagre; meager 2. only; just; merely
×1
外惑星
がいわくせい
outer planet
×1
外側
そとがわ
exterior; outside; outer; external; lateral
×1
太陽系
たいようけい
solar system
×1
入り込む
はいりこむ
1. to go into; to come into; to penetrate; to get in; to step in (a house) 2. to become complicated
×1
照らす
てらす
1. to shine on; to illuminate 2. to compare (with); to refer to
×1
正面
しょうめん
front; frontage; facade; main
×1
天文学
てんもんがく
astronomy
×1
現象
げんしょう
phenomenon
×1
重なる
かさなる
1. to be piled up; to lie on top of one another 2. to come one after another; to happen over and over; to pile up (e.g. stress); to accumulate
×1
最適
さいてき
most suitable; optimum; optimal; best
×1
輝く
かがやく
to shine; to glitter; to sparkle
×1
日没
にちぼつ
sunset
×1
姿
すがた
1. figure; form; shape 2. appearance; dress; guise
×1
現す
あらわす
1. to represent; to signify; to stand for 2. to reveal; to show; to display
×1
中頃
なかごろ
about the middle
×1
達する
たっする
to reach; to get to; to arrive at
×1
日の出
ひので
sunrise
×1
沈む
しずむ
1. to sink; to go under; to submerge 2. to go down (e.g. sun); to set; to descend
×1
星空
ほしぞら
starry sky
×1
日没後
にちぼつご
after sunset
×1
出前
でまえ
home delivery (of food); outside catering
×1
恒星
こうせい
(fixed) star (i.e. not a planet, meteorite, etc.)
×1
国立天文台
こくりつてんもんだい
National Astronomical Observatory of Japan (place)
×1
鯨座
くじらざ
Cetus (constellation); the Whale
×1
領域
りょういき
area; domain; territory; field; range; region; regime
×1
明るさ
あかるさ
brightness; luminance; cheerfulness
×1
等
とう
1. class; order; rank 2. et cetera; etc.; and the like
×1
但し
ただし
but; however; provided that
×1
双眼鏡
そうがんきょう
binoculars; field glasses
×1
天体望遠鏡
てんたいぼうえんきょう
astronomical telescope
×1
天候
てんこう
weather
×1
条件
じょうけん
condition; term; requirement; qualification; prerequisite
×1
最低
さいてい
1. least; lowest; minimum 2. worst
×1
すすめる
1. to advance; to move forward; to put (a clock, watch) forward 2. to carry forward (plans, work, etc.); to proceed with; to make progress in; to further; to advance; to hasten; to speed up
×1
述べる
のべる
to state; to express; to mention
×1
地平線
ちへいせん
horizon (related to land)
×1
狙い目
ねらいめ
one's chance; the right time; target; objective
×1
高度
こうど
1. altitude; height; elevation 2. high-degree; high-grade; advanced; sophisticated; strong
×1
通過
つうか
1. passing through (a tunnel, station, town, etc.); passing by (e.g. of a typhoon); transit 2. passage (of a bill, e.g. through parliament); carriage
×1
視界
しかい
field of vision; visibility; view; visual field; (one's) ken
×1
遮る
さえぎる
to interrupt; to obstruct (a view, someone's way, etc.); to block (light, wind, etc.); to intercept; to cut off
×1
屋外
おくがい
outdoors; outside
×1
気温
きおん
air temperature
×1
馴染む
なじむ
to become familiar with; to fit in; to adapt oneself; to get used to; to grow accustomed to
×1
光害
こうがい
light pollution
×1
各地
かくち
every place; various places
×1
天文台
てんもんだい
astronomical observatory
×1
科学館
かがくかん
science museum
×1
自転
じてん
rotation (usu. on an axis); turning; spin
×1
軸
じく
1. axis; shaft; axle 2. center; centre; focal point; key point
×1
赤道
せきどう
equator
×1
付近
ふきん
1. neighborhood; vicinity; environs; district 2. approaching
×1
取り巻く
とりまく
to surround; to encircle; to enclose
×1
公転
こうてん
revolution (of heavens)
×1
角度
かくど
angle
×1
変化
へんか
1. change; variation; alteration; mutation; transition; transformation; transfiguration; metamorphosis 2. variety; diversity
×1
消失
しょうしつ
disappearance; vanishing; loss; dying away; wearing off
×1
主な
おもな
chief; main; principal; important
×1
直径
ちょっけい
diameter
×1
広がる
ひろがる
to spread (out); to extend; to stretch; to reach to; to get around; to fill (e.g. a space)
×1
南半球
みなみはんきゅう
southern hemisphere
×1
状態
じょうたい
state; condition; situation; appearance; circumstances
×1
周囲
しゅうい
1. surroundings; environs 2. circumference
×1
可成
かなり
considerably; fairly; quite