Published: 2025-04-23 23:37

沖縄 アメリカ海兵隊の兵士2人を性的暴行疑いで書類送検

沖縄県内で、アメリカ海兵隊の兵士2人がそれぞれ、女性に性的暴行をしたとして書類送検されたことが警察への取材でわかりました。このうち1人は、別の女性にけがをさせた疑いもあるということです。

書類送検されたのは、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の20代の兵士2人です。

警察によりますと、このうち1人は、ことし3月、沖縄本島で成人女性に性的な暴行をした疑いと、別の成人女性にけがをさせた傷害の疑いが持たれています。

関係者によりますと、事件が起きたのは、アメリカ軍の基地内のトイレで、襲われた女性を助けようとした別の女性にも暴行し、けがをさせたということです。

また、警察によりますと、もう1人の兵士は、ことし1月、沖縄本島で知人の成人女性に性的な暴行をした疑いが持たれています。

いずれの事件も、女性からの被害届を受けて警察が捜査を進め、4月7日に、それぞれ書類送検したということです。

警察は、捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。

沖縄県内では2024年、相次いで発覚したアメリカ兵による性暴力事件が県側に伝えられていなかった問題を受け、県警が逮捕や書類送検をした時点で県に伝える通報体制が整備されていて、県に事件の概要を伝えたのは今回で4例目だということです。 アメリカ グラス駐日大使「捜査に全面的に協力」 沖縄県内でアメリカ海兵隊の兵士が女性に性的暴行をしたとして書類送検されたことについて、アメリカのグラス駐日大使は「深刻に受け止め、地元当局と日本政府による捜査に全面的に協力しています」とするコメントを発表しました。

その上で「基地を受け入れてくださる地域との間で何十年にもわたり築き上げてきた信頼と友情の絆を、心から大切に思っております。その絆を損なうようなことを防ぐため、できる限りのことを尽くす決意です」としています。 沖縄県知事 「日本政府と米側に この状況について責任を問う」 沖縄県の玉城知事は、23日午後11時前、記者団に対し「今月18日の夜に行った、アメリカ軍も参加した防犯パトロールでは、協力しながら防犯意識を高めていかなければいけないということを確認した。アメリカ側はしっかりと認識を改めるべきだ。追及すべきところは厳しく追及すべきで、日本政府とアメリカ側に対して、この状況についてどの程度責任を持とうと考えているのかは問わなければならない」と述べました。