Published: 2025-01-27 08:10

【バレンタインデー】手作りの三角縁神獣鏡チョコはいかが？「だいぶ攻めたチョコで笑う」「センス最高」とワークショップが人気沸騰

古墳からよく出土する古代の銅鏡「三角縁神獣鏡（さんかくぶちしんじゅうきょう）」。その形のチョコレートを作ってしまおうというユニークなワークショップが熊本県でバレンタインシーズンに合わせて開催されます。

【写真】これが「神獣鏡チョコ」だ。バレンタインデーにもらったらびっくりしちゃうかも

SNS上での告知が5000回以上も拡散されるなど話題になっています。

話題になっているのは、1月7日に熊本県立美術館（@kumamoto_kenbi）がX（旧Twitter）に投稿した告知です。

三角縁神獣鏡とは古代の青銅製の鏡で全国の古墳から合計400枚近く見つかっています。フチが三角の形にとがっており、神様や動物（霊獣）が描かれていることから、「三角縁神獣鏡」と呼ばれているそうです。

同美術館では2月11日に「チョコレートで三角縁神獣鏡を作ろう！～バレンタイン　古の時より愛をこめて～」というワークショップを開催予定。三角縁神獣鏡や古代の鋳造（ちゅうぞう）方法をチョコレート作りの中で学ぶことができるそうです。（※参加者多数で、現在は募集終了）

ワークショップで利用されるチョコ型は、福井市内の花野谷古墳から出土した本物の鏡（直径約22cm）で型を取ったもの。食品用シリコンを用いて作られたとのことで、もちろん大きさも原寸大です……！

告知ポスターには「神獣模型」にチョコを流し込んでいる様子や、出来上がりの巨大な鏡型チョコが紹介されており、その衝撃的なビジュアルに、

「だいぶ攻めたチョコで笑う」

「なんて面白そうなワークショップ……」

「なんだこれ！？」

「ワークショップのセンス最高」

など、多くのコメントが寄せられ、話題になっていました。

熊本市の担当者に取材すると、この催しは福井市立郷土歴史博物館で学芸員を務める藤川明宏さんが行っているもので、今回藤川さんを講師として熊本市に招致し実現したものとのことです。

福井市立郷土歴史博物館では、藤川さんがこのワークショップを2012年から行っており、2025年も2月16日、3月8日の日程で開催されるとのこと。1月31日まで参加者を募集中です。（参加費1組2000円、応募多数の場合は抽選）

BuzzFeed JAPANは三角縁神獣鏡チョコ作りワークショップで講師を務める藤川さんに取材しました。

――三角縁神獣鏡チョコ作りをワークショップとして開催しようと思ったきっかけ、思いについて教えてください。

「こちらはお菓子作り教室ではなく、古代から続く鋳造技術を青銅の替わりにチョコを用いて体験するワークショップとなっています」

「当博物館では、銅鏡の製作技法である鋳造について、石こうを使って体験できる学習キットを2004年に40セット製作して学校での出前授業や夏休みの体験教室で使っていたのですが、石こうの替わりにチョコを使ったらもっと面白いのではないかと思い試したところ、チョコの鋳上がりがとてもいいので、食品用シリコンで鋳型を自作しワークショップを開催することになりました」