Published: 2025-01-12 14:28

トヨタブースにトヨタ以外の旧車が並んだワケとは？ 豊田章男のクルマに対する思いはアツい!!!

2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」（千葉県・幕張メッセ）に、トヨタは「モリゾウガレージ」なる展示スペースを設け、4台の旧車を並べた！

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モリゾウガレージは東京オートサロン2025において、ホッとする息抜きになっている。2025年は、モリゾウことトヨタ自動車の豊田章男代表取締役会長が、子どものときに「ウチにあったらいいなぁ」と、思っていたというクルマが展示された。

ニュルブルクリンク24時間レースやスーパー耐久シリーズへの参戦を華々しく打ち出した最新の「GRヤリス」が置かれたステージの脇に並べられたのは、1960年代の日本車4台。

スバル「360」（1967年）、マツダ「R360クーペ」（60年）、ダイハツ「ミゼット」（62年）それに初代トヨタ「カローラ」（66年）。カローラの隣に、7歳のときのモリゾウ氏の等身大のパネルが置かれていた。

2024年の東京オートサロンでの「モリゾウガレージ」は、「GRカローラMORIZO CUSTOM」、レクサス「LBX MORIZO RRコンセプト」、トヨタ「センチュリーGRMN」、それにスズキ「ジムニー」とヤマハ「ビーノ」で構成されていた。

東京オートサロン2025では、市販車中心だった前年に較べると、だいぶ“脂”が抜けたかんじだ。ラインナップはどれも日本車の基礎を築いたモデルといえ、日本の自動車史においては重要な位置を占める。

スバル360は1958年に発売された全長わずか2.99mのスモールカー。「かわいらしいボディながら、乗用車に負けない走行性能と乗り心地」（スバル）が、自慢のモデル。当時、¥365,000で、このクルマを手に入れるのが一般サラリーマンの夢だった。

マツダR360クーペは、当時東洋工業のブランド名であるマツダの名で発売されたモデル。1960年に発売。スバル360とほぼ同等の2.99mの全長のボディに、356ccの2気筒エンジンを搭載していたが、乗車定員は2プラス2と割り切っていた。アルミニウムなどを多用して車体の軽量化をはかっていたのも特徴だ。

ダイハツ・ミゼットは、1957年から72年までと長寿を誇る超小型三輪トラック。“オート三輪”ともよばれた。商店や工務店の需要を見込んで開発されたマーケティングと作りの良さ、普通のトラック未満の軽便さでロングセラーの地位を獲得。日本のモータリゼーションにおける陰の立役者ともいえる。

カローラは、ご存知のとおり、トヨタの原点ともいえるモデル。トヨタの大衆車というと、当時は61年に発売された「パブリカ」があったが、市場の上級移行を考慮して開発され、66年に登場したカローラが大ヒット。デザインもいいし、耐久性も走行安定性も評価された。

モリゾウの家に当時、どんなクルマがあったかはさだかではない。よく目にするのは、普通自動車免許を取得したのち、祖母にトヨタ「コロナ」（当時はちょっとプレミアムな車種）を買ってもらったという記述ぐらいだ。

のぼり調子のモータリゼーション社会にあって、機能を中心に見た場合、自動車の多様ぶりは大変おもしろかった。それがモリゾウの興味を強く惹いたのかもしれない。若い世代でもじっくり観察すると興味をもてる4台のジャパニーズ・クラシックスである。