CO2を資源に変える藻類、生産効率化へ NTTが新技術
予習
この記事のキーワード — タップで意味×26
藻類
そうるい
seaweed; algae
×8
培養液
ばいようえき
culture fluid; culture solution; broth
×6
培養
ばいよう
cultivation; nurture; culture
×6
光合成
こうごうせい
photosynthesis
×6
炭素
たんそ
carbon (C)
N1
NTTは、微細藻類が二酸化炭素(CO2)を「いつ、どれだけ吸収しているか」を連続して把握できる技術を開発した。
藻類がCO2をよく吸収する時間帯や、吸収量が落ちるタイミングを把握できるようになることで、光の当て方や温度などの培養条件を調整しやすくなる。CO2の吸収量を増やしたり、藻類から作るバイオマスの生産効率を高めたりする用途が期待される。
微細藻類は、光合成によってCO2を取り込みながら成長する。育てた藻類は、養殖用の飼料や燃料、化学品などの原料として利用できるため、CO2削減と資源生産を両立できる技術として研究が進められている。
ただし、これまで「藻類が今どれだけCO2を使っているか」をリアルタイムに把握するのは難しかった。
藻類が取り込む炭素は、水中ではCO2だけでなく、重炭酸イオンや炭酸イオンなど複数の形で存在する。このため、吸収量を正確に調べるには、培養液に含まれる「溶存無機炭素(DIC)」全体の変化を見る必要がある。
従来は、培養液を採取してDIC濃度を測定する方法が一般的だった。精度は高いものの、その都度サンプルを取り出す必要があり、「昼はどれくらい吸っているのか」「いつ吸収量が落ちるのか」といった時間ごとの変化を追い続けることは難しかった。
NTTは今回、CO2センサーなどから得たデータを使い、DIC濃度を連続的に算出する方法を開発した。
課題となったのが、藻類の成長に伴う培養液の変化だった。既存の計算方法をそのまま使うと、実測値との誤差が最大約3,300%に達したという。
NTTの調査では、藻類が光合成を続けることで培養液のpHが約8.4から約10まで上昇し、この変化が計算精度に大きく影響していた。そこで、pHに応じて計算結果を補正する独自の式を開発。従来は最大約3,300%あった誤差を、最大約8%まで抑えた。
実験では、12時間ごとに明るい環境と暗い環境を切り替えながら藻類を培養した。明るい時間帯には光合成によって炭素が減少し、暗くなると異なる変化を示す様子を連続して捉えられたという。
これにより、例えば「どの時間帯にCO2を多く吸収しているか」「どの条件で吸収量が下がるか」を、培養を続けながら確認できるようになる。
こうした情報を基に、光を当てる時間や強さ、温度などを調整すれば、CO2をより効率よく吸収させたり、藻類を効率的に育てたりできる可能性がある。
NTTは今後、異なる種類の藻類や、実際の生産現場に近い環境でも検証を進める。将来的には、養殖飼料や燃料などに使う藻類バイオマスの生産効率向上につなげるとしている。
NTTは、微細藻類が二酸化炭素(CO2)を「いつ、どれだけ吸収しているか」を連続して把握できる技術を開発した。 藻類がCO2をよく吸収する時間帯や、吸収量が落ちるタイミングを把握できるようになることで、光の当て方や温度などの培養条件を調整しやすくなる。CO2の吸収量を増やしたり、藻類から作るバイオマスの生産効率を高めたりする用途が期待される。 微細藻類は、光合成によってCO2を取り込みながら成長する。育てた藻類は、養殖用の飼料や燃料、化学品などの原料として利用できるため、CO2削減と資源生産を両立できる技術として研究が進められている。 ただし、これまで「藻類が今どれだけCO2を使っているか」をリアルタイムに把握するのは難しかった。 藻類が取り込む炭素は、水中ではCO2だけでなく、重炭酸イオンや炭酸イオンなど複数の形で存在する。このため、吸収量を正確に調べるには、培養液に含まれる「溶存無機炭素(DIC)」全体の変化を見る必要がある。 従来は、培養液を採取してDIC濃度を測定する方法が一般的だった。精度は高いものの、その都度サンプルを取り出す必要があり、「昼はどれくらい吸っているのか」「いつ吸収量が落ちるのか」といった時間ごとの変化を追い続けることは難しかった。 NTTは今回、CO2センサーなどから得たデータを使い、DIC濃度を連続的に算出する方法を開発した。 課題となったのが、藻類の成長に伴う培養液の変化だった。既存の計算方法をそのまま使うと、実測値との誤差が最大約3,300%に達したという。 NTTの調査では、藻類が光合成を続けることで培養液のpHが約8.4から約10まで上昇し、この変化が計算精度に大きく影響していた。そこで、pHに応じて計算結果を補正する独自の式を開発。従来は最大約3,300%あった誤差を、最大約8%まで抑えた。 実験では、12時間ごとに明るい環境と暗い環境を切り替えながら藻類を培養した。明るい時間帯には光合成によって炭素が減少し、暗くなると異なる変化を示す様子を連続して捉えられたという。 これにより、例えば「どの時間帯にCO2を多く吸収しているか」「どの条件で吸収量が下がるか」を、培養を続けながら確認できるようになる。 こうした情報を基に、光を当てる時間や強さ、温度などを調整すれば、CO2をより効率よく吸収させたり、藻類を効率的に育てたりできる可能性がある。 NTTは今後、異なる種類の藻類や、実際の生産現場に近い環境でも検証を進める。将来的には、養殖飼料や燃料などに使う藻類バイオマスの生産効率向上につなげるとしている。
NTTは、微細藻類が二酸化炭素(CO2)を「いつ、どれだけ吸収しているか」を連続して把握できる技術を開発した。 藻類がCO2をよく吸収する時間帯や、吸収量が落ちるタイミングを把握できるようになることで、光の当て方や温度などの培養条件を調整しやすくなる。CO2の吸収量を増やしたり、藻類から作るバイオマスの生産効率を高めたりする用途が期待される。 微細藻類は、光合成によってCO2を取り込みながら成長する。育てた藻類は、養殖用の飼料や燃料、化学品などの原料として利用できるため、CO2削減と資源生産を両立できる技術として研究が進められている。 ただし、これまで「藻類が今どれだけCO2を使っているか」をリアルタイムに把握するのは難しかった。 藻類が取り込む炭素は、水中ではCO2だけでなく、重炭酸イオンや炭酸イオンなど複数の形で存在する。このため、吸収量を正確に調べるには、培養液に含まれる「溶存無機炭素(DIC)」全体の変化を見る必要がある。 従来は、培養液を採取してDIC濃度を測定する方法が一般的だった。精度は高いものの、その都度サンプルを取り出す必要があり、「昼はどれくらい吸っているのか」「いつ吸収量が落ちるのか」といった時間ごとの変化を追い続けることは難しかった。 NTTは今回、CO2センサーなどから得たデータを使い、DIC濃度を連続的に算出する方法を開発した。 課題となったのが、藻類の成長に伴う培養液の変化だった。既存の計算方法をそのまま使うと、実測値との誤差が最大約3,300%に達したという。 NTTの調査では、藻類が光合成を続けることで培養液のpHが約8.4から約10まで上昇し、この変化が計算精度に大きく影響していた。そこで、pHに応じて計算結果を補正する独自の式を開発。従来は最大約3,300%あった誤差を、最大約8%まで抑えた。 実験では、12時間ごとに明るい環境と暗い環境を切り替えながら藻類を培養した。明るい時間帯には光合成によって炭素が減少し、暗くなると異なる変化を示す様子を連続して捉えられたという。 これにより、例えば「どの時間帯にCO2を多く吸収しているか」「どの条件で吸収量が下がるか」を、培養を続けながら確認できるようになる。 こうした情報を基に、光を当てる時間や強さ、温度などを調整すれば、CO2をより効率よく吸収させたり、藻類を効率的に育てたりできる可能性がある。 NTTは今後、異なる種類の藻類や、実際の生産現場に近い環境でも検証を進める。将来的には、養殖飼料や燃料などに使う藻類バイオマスの生産効率向上につなげるとしている。
この記事の単語 (96)
×26
藻類
そうるい
seaweed; algae
×10
変化
へんか
1. change; variation; alteration; mutation; transition; transformation; transfiguration; metamorphosis 2. variety; diversity
×8
吸収
きゅうしゅう
absorption; suction; attraction
×8
培養液
ばいようえき
culture fluid; culture solution; broth
×6
把握
はあく
grasp; catch; understanding
×6
開発
かいはつ
development; exploitation
×6
時間帯
じかんたい
period of time; time slot; time zone
×6
培養
ばいよう
cultivation; nurture; culture
×6
効率
こうりつ
efficiency
×6
光合成
こうごうせい
photosynthesis
×6
炭素
たんそ
carbon (C)
×6
最大
さいだい
biggest; greatest; largest; maximum
×6
環境
かんきょう
environment; circumstance
×4
微細
びさい
minute; micro; detailed; delicate; subtle
×4
連続
れんぞく
continuation; succession; series
×4
落ちる
おちる
1. to fall down; to drop; to fall (e.g. rain); to sink (e.g. sun or moon); to fall onto (e.g. light or one's gaze); to be used in a certain place (e.g. money) 2. to be omitted; to be missing
×4
当てる
あてる
1. to hit 2. to expose
×4
温度
おんど
temperature
×4
条件
じょうけん
condition; term; requirement; qualification; prerequisite
×4
調整
ちょうせい
adjustment; regulation; coordination; reconciliation; tuning; fixing; tailoring
×4
取り込む
とりこむ
1. to take in; to bring in; to adopt (e.g. behaviour); to introduce 2. to capture (e.g. image); to import
×4
成長
せいちょう
1. growth; development; growing up; becoming an adult 2. growth (of a company, the economy, etc.)
×4
養殖
ようしょく
aquaculture; culture; cultivation; raising
×4
飼料
しりょう
fodder; feed
×4
燃料
ねんりょう
fuel
×4
進める
すすめる
1. to advance; to move forward; to put (a clock, watch) forward 2. to carry forward (plans, work, etc.); to proceed with; to make progress in; to further; to advance; to hasten; to speed up
×4
炭酸
たんさん
1. carbonic acid 2. carbonated water
×4
従来
じゅうらい
1. up to now; so far 2. traditional; conventional; usual; existing
×4
濃度
のうど
1. concentration; thickness; density 2. cardinality
×4
方法
ほうほう
method; process; manner; way; means; technique
×4
精度
せいど
precision; accuracy
×4
誤差
ごさ
measurement error; calculation error
×4
異なる
ことなる
to differ; to vary; to disagree
×2
二酸化炭素
にさんかたんそ
carbon dioxide
×2
増やす
ふやす
to increase; to add to; to augment
×2
高める
たかめる
to raise; to lift; to boost; to enhance
×2
用途
ようと
use; service; purpose
×2
期待
きたい
1. expectation; anticipation; hope 2. promising; rising; up-and-coming
×2
化学品
かがくひん
chemicals
×2
原料
げんりょう
raw materials
×2
削減
さくげん
cut; reduction; curtailment
×2
資源
しげん
resources
×2
両立
りょうりつ
compatibility; coexistence; standing together
×2
但し
ただし
but; however; provided that
×2
水中
すいちゅう
underwater
×2
複数
ふくすう
plural; multiple; several
×2
存在
そんざい
existence; being
×2
正確
せいかく
accurate; correct; precise; exact
×2
含む
ふくむ
1. to contain; to comprise; to have; to hold; to include; to embrace 2. to hold in the mouth
×2
溶存
ようぞん
1. dissolved 2. dissolving; dissolution
×2
無機
むき
inorganic
×2
全体
ぜんたい
whole; entirety; whatever (is the matter)
×2
採取
さいしゅ
picking; collecting; harvesting
×2
測定
そくてい
measurement
×2
一般的
いっぱんてき
general; popular; common; typical
×2
都度
つど
each (every) time; whenever
×2
取り出す
とりだす
1. to take out; to produce; to pick out 2. to fetch; to retrieve
×2
追う
おう
1. to chase; to run after; to pursue; to follow after 2. to follow (a set order, a trend, etc.)
×2
連続的
れんぞくてき
consecutive; continuous; successive
×2
算出
さんしゅつ
calculation; computation
×2
課題
かだい
1. subject; theme; issue; matter 2. homework; assignment
×2
伴う
ともなう
1. to accompany; to go hand in hand with; to be consequent upon 2. to be accompanied by; to bring with; to take with; to be involved in
×2
既存
きそん
existing
×2
そのまま
1. without change; as is 2. just like; extremely similar
×2
実測
じっそく
survey; actual measurements
×2
達する
たっする
to reach; to get to; to arrive at
×2
調査
ちょうさ
investigation; examination; inquiry; enquiry; survey
×2
上昇
じょうしょう
rising; ascending; climbing
×2
計算
けいさん
1. calculation; reckoning; count 2. forecast
×2
影響
えいきょう
1. influence; effect 2. to influence; to affect; to have an influence on; to impact; to have an effect on
×2
応じる
おうじる
to respond; to satisfy; to accept; to comply with; to apply for
×2
補正
ほせい
correction; revision; compensation (e.g. to a pendulum)
×2
独自
どくじ
1. original; unique; distinctive; characteristic; peculiar 2. independent; one's own; personal
×2
式
しき
1. equation; formula; expression 2. ceremony
×2
押さえる
おさえる
1. to pin down; to hold down; to press down 2. to cover (esp. a part of one's body with one's hand); to clutch (a body part in pain); to press (a body part)
×2
実験
じっけん
experiment
×2
切り替える
きりかえる
to change; to exchange; to convert; to renew; to throw a switch; to replace; to switch over
×2
減少
げんしょう
decrease; reduction; decline
×2
示す
しめす
1. to (take out and) show; to demonstrate; to tell; to exemplify; to make apparent 2. to point out (finger, clock hand, needle, etc.)
×2
様子
ようす
1. state; state of affairs; situation; circumstances 2. appearance; look; aspect
×2
捉える
とらえる
1. to catch; to capture; to seize; to arrest; to grab; to catch hold of 2. to grasp (e.g. meaning); to perceive; to capture (e.g. features)
×2
下がる
さがる
1. to come down; to go down; to fall; to drop; to sink; to get lower 2. to hang; to dangle
×2
確認
かくにん
confirmation; verification; validation; review; check; affirmation; identification
×2
情報
じょうほう
1. information; news; intelligence; advices 2. information; data contained in characters, signals, code, etc.
×2
基
もと
1. origin; source 2. base; basis; foundation; root
×2
強さ
つよさ
strength; power
×2
効率的
こうりつてき
efficient
×2
可能性
かのうせい
potentiality; likelihood; possibility; availability
×2
今後
こんご
from now on; hereafter
×2
種類
しゅるい
1. variety; kind; type; category 2. counter for kinds, species, etc.
×2
実際
じっさい
1. reality; actuality; truth; fact; actual conditions 2. practice (as opposed to theory)
×2
生産現場
せいさんげんば
point of production; production site; shop floor
×2
検証
けんしょう
verification; inspection
×2
将来的
しょうらいてき
future; possible; potential; prospective
×2
向上
こうじょう
elevation; rise; improvement; advancement; progress
×2
繋げる
つなげる
1. to connect 2. to tie; to fasten