Published: 2025-04-27 05:04

台湾 最大野党トップ 5月以降に頼総統罷免の手続き始める方針

台湾の議会・立法院で半数近い50人の議員がリコール＝解職請求の対象になるなど、与野党の対立が激しさを増す中、最大野党・国民党のトップは頼清徳総統が独裁的だとして、就任から1年となる来月以降に罷免の手続きを始める方針を明らかにしました。

台湾の議会・立法院では、多数を占める野党と少数与党・民進党の対立を背景にこれまでに半数近い、あわせて50人の与野党の議員がリコール＝解職請求の署名活動の対象になるという異例の事態となっています。

ただ、リコールの署名の中には、すでに死亡した人の名前が書かれているなど偽造の疑いがあるとして、検察は最大野党・国民党の関係者を捜査し、これに反発する国民党は26日、台北で大規模な集会を開きました。 国民党 朱立倫主席 この中で国民党トップの朱立倫主席は、頼清徳総統が司法を使って国民党に攻撃を加えているとして、独裁的だと非難しました。

そのうえで、頼総統について「台湾を団結させずただ分裂させ、平和的ではなく敵対的な台湾に変えた」と強調し、頼総統が反省しなければ就任から1年となる来月20日以降に立法院で罷免の手続きを始める方針を明らかにしました。

集会には野党第2党・民衆党のトップ、黄国昌主席も出席し、与野党の対立が激しさを増しています。