Published: 2025-01-29 05:31

新年度予算案 衆院予算委での審議入りに向け 与野党調整続く

新年度予算案をめぐって、与党側は、30日から衆議院予算委員会での実質的な審議に入りたい考えです。野党側は、審議に先立って、自民党旧安倍派の会計責任者の参考人招致を委員会で採決するよう求めていて、与野党の調整が行われる見通しです。

国会では、28日、衆参両院の本会議で代表質問が行われ、新年度予算案をめぐっても論戦が交わされました。

衆議院では、立憲民主党の重徳政務調査会長が「修正要求を取り入れ、より多くの国民の意見を反映させるべきだ」と求めたのに対し、石破総理大臣は「党派を超えた合意形成を図るため、真摯に議論していく」と応じました。

参議院本会議では29日も質疑が行われ、3日間の代表質問の日程を終えます。

こうした中、28日は衆議院予算委員会の理事懇談会が開かれ、与野党が予算案の審議日程を協議しました。

協議では、野党側が審議の前に自民党の政治とカネの問題の真相究明を図るべきだとして、旧安倍派の会計責任者の参考人招致を採決するよう、重ねて求めました。

しかし、自民党は、すでに司法の判断が示されているなどと反対して折り合わず、与党側が目指していた29日の予算案の趣旨説明は見送られることになりました。

与党側は、予算案の年度内成立に向けて30日に趣旨説明を行ったあと、ただちに実質的な審議に入りたい考えで、参考人招致の扱いとあわせて与野党の調整が行われる見通しです。

一方、参考人招致をめぐり、公明党は、28日に自民党に対し、採決が行われれば賛成する考えを伝えましたが、党内には慎重な意見もあり、29日に改めて幹部が対応を話し合う予定です。