Published: 2025-01-10 18:10

埼玉 川口 一般ごみ収集停止 処理施設火災影響 13日収集再開へ

埼玉県川口市は、市内のごみ処理施設で起きた火災の影響で、9日と10日の2日間、一般ごみの収集を停止しました。市は近隣の自治体などに協力を依頼して、週明けの今月13日から収集を再開すると発表しました。

今月3日、市内のごみ処理施設「朝日環境センター」で火災があり、電気系統やごみを運ぶクレーンなどが被害を受けました。

川口市は市内にあるもう1つのごみ処理施設で対応していましたが、処理が追いつかなくなったことから、9日と10日の2日間、燃えるごみなどの一般ごみの収集を停止しました。

川口市によりますと、被害があった朝日環境センターの復旧には数か月がかかる見通しですが、近隣の自治体や民間業者に協力を依頼して、今月13日からは一般ごみの収集を再開するということです。

川口市環境部の佐藤勇一次長は「市民の皆様には多大なるご不便、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありません。未回収が生じている状況となっているが、この状況を少しでも早く解消するために、全力で取り組んでいます」と話しています。

一方、火災の原因については、特定できていないということですが、誤って捨てられたリチウムイオン電池や、発火の危険性があるオイルなどが火災につながった可能性もあるとして、佐藤次長は「適切なごみの分別の徹底にご協力いただきたい」と呼びかけています。 ごみ袋があふれる集積所も 一般ごみの収集停止について、市は防災無線やホームページ、それに「LINE」などを通じて市民に情報を提供していますが、一部の地域では、集積所にごみ袋があふれて、カラスに荒らされている様子も確認できました。

10日収集される資源ごみのペットボトルを出しに来たという30代の男性は「市の公式LINEを通じて一般ごみが収集されないことを知っていたので、ペットボトルだけ出しに来ました。連休明けには家のごみがあふれかえっているかもしれません」と話していました。

また、集積所であふれたごみを掃除していた70代の女性は「知人から教えてもらったので、ごみを出せないということを知っていました。ただ、知らないのでごみを出す人がいるのかなと思います。市がごみを早く回収してくれることを願っています」と話していました。