Published: 2025-01-12 10:50

ダイハツ アトレー ワイルドレンジャー2だから意味がある！ トヨタ アルファード＆ヴェルファイアでは得られない機動性とは

2025年1月10日から開催された「東京オートサロン2025」（千葉県・幕張メッセ）に、ダイハツは、“超”機能的な「アトレー」を展示した。

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ホントこういうクルマが欲しい！ と、願いたくなるのが、ダイハツが出展したアトレー ワイルドレンジャー2だ。災害支援を通じて得た知見をもとに開発したというカスタマイズカーである。

軽自動車のアトレーをベースに開発されたワイルドレンジャー2。災害物資の配達に使うのがコンセプトといい、現場に迅速に到着し活動を展開するための防災支援装備を搭載している。

エクステリアは、工事現場でおなじみの、視認性に優れたイエローとブラックのコンビネーションカラー。それをダイハツの社内デザイナーがグラフィカルに処理した。

特にフロントマスクのデザイン処理は視覚的にも秀逸。LEDが並ぶヘッドランプは市販車と同様だが、下部のエアインテークは、内部をイエローで塗り、上にブラックのメッシュガードをかぶせている。軽自動車のイエローナンバープレートまでデザインに溶け込んで見えるのだ。

ボディ下部はいかにも堅牢に見えるブラック塗装で、ここはSUVに慣れたマーケットにおいて、オフロードを走るクルマなのだというメッセージが伝わりやすい。

ルーフ前端には暗闇で作業しやすいように8連のランプ（IPF製）が並び、軽トラのカスタマイズなどを手がけるハードカーゴ製のキャリアが載り、さらにドアの上にはカーサイドタープが装着される。外部向けのラウドスピーカーもそなわり、支援物資の到着などを周囲に告知するそう。

荷室を開けると収納ボックスがあらわれる。バール、スコップ、チェーンソーなど、道を切り拓いて進むための装備が収まるのだ。外部電源もここからとれるようになっている。

基本的には、防災グッズ搭載が目的のため、内部は荷物をできるだけ多く入れられる空間が確保されていた。

ショー会場では“さばいどる”の、肩書きをもち防災士でもある、かほなんが説明を担当してくれた。無人島に暮らすなど、ユニークなアウトドア活動でも知られ、キャンパーなどからも人気が高いひとである。

「わたしはアトレー ワイルドレンジャー2で災害の現場に行ったことはありませんが、私自身は、人口2000人の東白河村など、協定を結んだところで防災のための周知活動などをしていて、そのときの知見を（ダイハツに）話させてもらいました」

ベースになったアトレーは、後輪駆動用のCVT（無段変速機）を搭載して発進性能を向上・4WDでは、前後のロック機構までワンタッチで作動させることが可能な電子制御式4WDを搭載している。

「地域に寄り添い、日々の暮らしを守る」という今回の出展のひとつのテーマは、昨今の自然災害の多さを鑑みても、ダイレクトに胸にひびくものがあるのだった。